8月12日 彼は鷹匠

夜、友達のイラストレーターと飲んでかなりざっくばらんに話しまして

「俺は地位と名誉と金と女がほしい」チックなことを言われ、
その目標の明快さ、その痛快さが僕にはないので

「一体この先、僕はイラストレーターとしてどうやって生きればいいのだろう」
と、考えながら帰りの電車に乗っていると

降りるべき駅を乗り過ごしてしまいました。



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パッと降りた駅からどれくらい距離あるかわかんないけど家まで歩こう。最悪タクシーに乗ろう。

結果的には徒歩で40分ほどだったので
「今日も運動しました!」という気分が得られたので
家に着いてホッとしました。



が、深夜2時頃。

最寄り駅に自転車を止めたまんまなことに気づきまして、
時間で駐輪代がかかるし明日歩いて取りに行かなきゃと思うと
それもなかなかのストレスなので

トボトボ歩いて駅まで自転車を取りにいきました。


途中、横断歩道の向かう側に、なにか黒い大きな楕円形状のものを腕に乗せている男性が見えました。

そうそう、この町では深夜、この男性を見かけることがあるんですよ。

僕はこれで4回目くらい。


男性が腕に乗っけているもの、それは、鷹です。

60cmくらいありそうな大きな鷹を腕に乗っけてます。

彼は鷹匠のようです。




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鷹はハリネズミの天敵です。