10月23日 必死な男女

ドライヴ」観ましたよ。

カッコイイ!
スタイリッシュなカーアクション満載な感じかと思っていたら、想像よりもずっと血なまぐさい映画でした。
ごっつい顔が次から次へと出てきて怪演しまくりです。
アクション映画ですが、人間味にあふれております。

「贅肉が1gもない」っていう評価がぴったりです。















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「ドライヴ」の 感動を打ち消すほどに、だるかったのが「TIME/タイム」。
 以下、内容に触れます。











「 金=時間」となった世界でも、結局一番ちからを持ってるのは「銃」でした。

いくら「時間」を持っていても銃で撃たれれば死ぬし、
銃で脅されれば「時間」を奪われる。

だから、時間持ち(金持ちのこと)は殺されたり、強盗されないように身を守らなきゃいけない。
その方法は「ガードマンを雇うこと」。他になんかなかったのか。
しかも、そのガードマンも銃で撃たれれば当然死んじゃう。

「タイムバトル」っていう時間を奪い合う正当なゲームがあるんですが、
それも全然ルールがわからないし、ふたりとも椅子に座ったままだから見ててつまらない。
しかもバトルのあとは銃で人殺し。

ポイントは全部銃。
だからこの映画タイトルは「タイム」じゃなくて「銃」。


「エンターテイメント映画の常識を塗り替える」っていう宣伝文句ですけど、
カーアクションや、追っ手から逃げて屋根の上を走るシーンなど、既視感たっぷり。

半永久的に生きることができる金持ち(時間持ち)たちの優雅な生活も、結局は、舞踏会とかおしゃれレストランでの食事程度。
永遠の命を獲得してやりたいことはその程度のことかいな。


貧乏人(時間がない人)はみんな急いでいるっていう設定があるのに、だれも走ってないし自転車にも乗ってない。ただボサ〜っと歩いてる。
時間をムダにできないんだから一番ムダな「移動」をいかに早くするかは貧乏人だって考えるでしょう。
貧乏人=頭が悪い人ではない。

で、時間がなくなるといきなり「ブッ」って倒れて死んじゃう設定だから、
たまに路上に死体が倒れてるのはわかるけど、
だからと言って、人々がその死体の横を無表情で通り過ぎるのは違うでしょ。
それはまったく別物。
路上に死体があったら、驚いたり悲しんだり役所に電話したりしてください。



「ガタカ」はあんなに面白かったのに。