8月14日 日本魅録2

僕が外に出かける準備をし始めると
「また始まった…マジかよ…ウソだろ…」とこれから押し寄せる寂しさを予想して悲しい表情になりたまにはその感情を抑えきれずに普段鳴きも吠えもないその喉を酷使して泣き叫んで玄関のドアに体をぶつけていた我が家のヨークシャー・テリアもなんだか精神的に成長してきました。

いまや、僕が楽チンおじさんの冠たる家着から少しだけよそ行きの洋服に着替え始めてついにはショルダーバッグなどを背負い始めると、
「あ、そう。これで落ち着いて寝られるってもんよ」 とばかりにとなりの部屋に移動してベッドの上でとぐろを巻いて寝始める始末。

以前なら、外出を中止しようかとも思うほどに悲しい顔で僕を見送ってくれていたのに、この頃は玄関でサンダルを履くときにはもうきっと夢の中。

ほんとに「飼い主がいないからゆっくり寝られるわ♡」感がハンパないから、たまに外出して数分で用事が済んでしまった時でも「もうちょっとぶらぶらしてから帰るかな…」と外出時間を伸ばしたりなんかして。
 
分離不安がなくなってきたのは本当に喜ばしいことだし、こっちとしても本当に助かる。
しかしながら寂しさもちょっとあるんだよ、犬よ。




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2013年の6月末から8月頭までの一ヶ月強は創業以来の大恐慌で、呼吸が浅くなり酒量も増えたりとなかなかきつい時期ながらも、いつもよりもゆっくりとイラストを描き、ここぞとばかりにポートフォリオを量産&郵送し、すずらん通りの各店舗で愚痴をこぼし、8人乗りのバンに6人乗ってかき氷食べたり、たまに会社が早くあがれた日には家から70メートルのただいまでビールとハイボールを2本ずつ開けて僕のマンガのような千鳥足を笑われながら、やっと景気も弱っ冠上向きに。


これから少なくとも来年2月まではきっちりとホルンと向きあうことになるかと思うので、また生活がちょっと変わってきますが、 犬同様、ワタクシも精神的に成長したいところです。


もろもろ平穏かつ挑戦の日々を。





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日本魅録2
これまたとびきり面白い。