10月8日 凶悪

凶悪観ちゃいましたもんね。

だいたい映画観たあとブログに書くまでには数日あけるんですけど、
これはもう書いちゃいたい。数時間前に見た。
書いて終わりにしたい。このドンヨリ感。ああもうどんより。


悪の種類が「かしこい悪」「かっこいい悪」じゃないんです。
こんなこと書いちゃうのも怖いけど、アホなんですよ。
全体的にあったま悪い感じの悪なんです。
だから怖い。
映画的な、ジョーカー的な、ちょっと憧れも抱いちゃうような悪じゃない。
ノンフィクションの悪ってこれなんだな〜……とどんより。。
実際どんな事件なんだけと思ってWikipediaで調べてどんより。。
はぁ。。


ピエール瀧の存在感はすごい。映画の中で一番重量があったと思う。

リリーフランキーも「この役柄、役者冥利につきますわぁ」とも思ってなくてただ楽しそうにやってるところが怖い。もはや「役者本業じゃありません」とは言えないくらいの表現力があるのにも関わらず、なにも背負わずにセリフしゃべれる人なんて他にいないもん。
(予告編だとリリーフランキーのセリフが浮いて聴こえるけど映画の中ではほんとに自然です)


だいたいこういう「事件を追う映画」の場合、主人公はただの狂言回し、ただの観客になっちゃう場合もあるんですが(例:「ゼロの焦点」の広末涼子)、山田孝之はちゃんと主役でした。
そんなにセリフ量もないし動きも派手じゃないし映ってる時間もそんなに長くないと思うんだけど、 凶悪な悪人2人をちゃんと両脇に置けるくらいの主役として苦悩やら葛藤やらをセリフの10倍くらい伝えてました。


で、池脇千鶴。
よくある「主人公の奥さん役」で中盤まで「家庭より仕事を優先するの!!」ってダンナを非難するんだけど最後にはダンナの仕事を認めて息子かなんかに「ウチのお父さんは世界一よ!」くらい言っちゃうような「理想の奥さん」(例:「おくりびと」の広末涼子)なんだろうなあと思っていましたが、全然ちがった〜。ガーーーン。
一番ショックなセリフを言うのがこの人。
観客も自分が言われた!と思うほどにグサッと来るセリフ。
出演時間短いのにこういうグッサリ来るセリフを言う場合、空回りしちゃうこともあるんだけど、こういうセリフを言うのがピッタリ似合いますね、池脇千鶴。
たしかに怖さを求めて映画を観にいった僕にもグッサリくるセリフ。



あと、ジジ・ぶぅさんがよかったです。
85歳くらいのおじいさんを演じているんですが、ほんとに85歳くらいにしか見えないから、85歳のおじいさん俳優がこんなに表現力あってこんな体力あってこんな目に遭っちゃうの??こんなおじいちゃん俳優がいるのかとびっくりしまして、調べましたが、ジジ・ぶぅさんというWAHAHA本舗の芸人さんでした。56歳。見えない。どうみても85歳。
酒飲まされるシーンとかアレでアレされるシーンとか。芸人さんだからこそできる動きと表情だったんですね。



いやはやいやはや、しばらくのあいだ忘れていたい映画。













0 件のコメント:

コメントを投稿