10月2日 おみおくりの作法

 おみおくりの作法

監督 ウベルト・パゾリーニ
脚本 ウベルト・パゾリーニ

出演者 エディ・マーサン
音楽 レイチェル・ポートマン



リアルに見せるために手持ちカメラでYOUTUBEみたいなブレブレのカメラワークにしてみたりアドリブを多用したりすることもあるけど、そんな小細工使わなくても、丁寧に役者と観客の感情をつないでいけばこんなにも真実味のある物語が紡げるのだ、という証明のような映画。

画がとにかくきれいだし、音楽もいい。

こういう、ひたすら主人公が証言を聞いて回るという映画の場合、証言する側にちゃんと30年なり60年なりの人生が見えてこなきゃいけないし、とくに今回 は回想シーンがゼロでしたから、ただ話をする人と話を聞く人が次々出てくるだけなんだけど、それぞれがうまいからグーッと引き込まれました。

ラストは、これもどこの国だろうとどんな宗教だろうと誰もが「うんうん」と 納得するんじゃないのかな。
国境を越えて感情を共有できるのが映画のいいとこですね。