2月16日 個展終わりました(だいぶ前に)

去年の9月くらいに死ぬほど仕事なかったし、
どういうわけか腹立つ出来事も複数回起こって
突発性難聴にもなるし
「どういうこっちゃねん」と先が見えなくなったので
手相占いに行ってみたら(人生二度目)
「1月になんかやった方がいい」と言われまして
もともと「そろそろ個展やるかなぁ。個展やるなら1月しかないなぁ。」と思っていたので
なんかいいことあるのかもしれない、と個展開催を決めました。


そのヒマだった9月に描いてた映画イラストが自分で気に入ったので
このタッチで攻めようと。
自分の中ではちょっと大人な感じのタッチ。




当初は、イラストだけのシュッとしたサッとしたライトな展示を目指したのですが、
どうしても自分の妄想力がワクワク湧いてきまして、結局こんなことに。


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イラストレーターがストーリー物を形にする場合、
「絵本」だったり「漫画」だったりすると思うんですが
自分の場合は映画への憧れが強すぎるために映画方面へ。

結局出来上がったものの形は、
漫画もしくは紙芝居だったわけですけど、
それを「架空の映画なんです!」と強引にまとめたことに物珍しさがあったんでしょうね。
パッケージって大事なんだなぁ、と。


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個展始まってからすぐ、
映画のストーリーが途中で終わることに対して
「腑に落ちない」とか「気持ち悪い」などの声を聞きましたが
一向に改善する気が起きませんでした。

じゃぁちゃんとラストまで書いてみるかぁと思ってみてもいい気がしますが
全然そんな気にならない。
なぜか。

そういえば、いくつかストーリー物を作ってきましたが
すべて話が途中で終わっていることに気づきました。

「ついに宇宙電車に乗ることになったんだ」も、これからついに宇宙電車に乗りますよ〜ってところで終了。
「ヒャク・ジューノー」も、ヒャク・ジューノーをみんなで探しに行くぞってところで終了。
当然「クプカ1」も、大ダコを捕まえられるかどうか!ってところで終了。


初期衝動だけでストーリーを考えるのが楽しいのであって、
完パケにするために無理やりストーリーを考えるのは全然気乗りしない。

ラストどうするかはどうしても、
「こういう結末の方が見る人が納得するだろうな」とか
「こういう結末にするとこういう意味合いがでちゃうなぁ」とか考えちゃうので
別の作業になってしまう。

ま、人気おしゃれイラストレーターさんが同じことやったとしたら
「このストーリーが途中で終わって、読み手はいきなり宙に投げ出される感じ?これがいいんだよねぇ。これがおしゃれなんだよねぇ」と真逆のことを言い始めるんだろうから、
僕のイラストにその説得力がないんだろうなと反省はしてますが、
そんなのどうしようもない。
今できること、やりたいことやるしか。



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映画好きですけど、
自分に映画関連のイラストの仕事なんて来るわっっっっっけがないと思ってまして。
映画の仕事したいんですよね〜なんて口にする気も起きなかったのですが。

どういうわけか、個展開催1週間前のクソ忙しい時に、フッとそんなお話をいただきました。
近々、自慢おしらせします。


今年はイラストのことをもっと真剣に考えていきたいと思います。


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個展終わった後、仕事もとても楽しく取り組めているので、個展やってほんとよかったなぁと思っています。


改めて、会場に来ていただいた方々、寒い中遠いところ本当にありがとうございました!
会場には来られなかったけれど気にしていただいた方もありがとうございました。