19コの四コマ映画の反省会

今年前半の「21コの四コマ映画の反省会」に続き、
年末の19コの四コマ映画の反省会を。


1.ハンズ・オブ・ラブ




これだけ内容が濃かったり重要だったり社会的に意義のある映画を見てしまうと、なかなか逆に4コマにするのは難しいのですが、できるだけ映画の雰囲気からは離れてライトにしようかと。

スティーブ・カレルが面白パートを担当していたり、全体的には笑いの要素も結構あるので、そんなに離れてないかな。

1.ハンズ・オブ・ラブ




2.トレジャー オトナタチの贈り物。



これはなかなか珍しいルーマニアのコメディ映画。
ルーマニアにはコメディの文化があまりないらしく、このテンポ感(ハッキリ言って長い、遅い)はわざとなのか本人たちには心地いいのか、笑わせたいのか、ただ真剣さを伝えたいのか不明でそこが面白かった。
コメディの基本は、出ている本人たちはいたって真剣であることなので。

エンディング曲でこれほど度肝を抜かれたのは後にも先にもこれだけ。。

こういう変なおじさんたちが奮闘する映画の四コマは描きやすい。
設定を説明するだけで面白くなるし。




3.シン・ゴジラ



映画としてはそんなに楽しめなくて(期待が高すぎて)、唯一、無人在来船爆弾が面白かっただけでした。
とにかく女性が少なすぎて、国家が大変だって時に会議に出席したり作戦を実行するのはほとんど男性。
地球の男女比はほとんど1:1はずなのに。
日本の現状を表した結果がこれなら有意義な映画だけど、あまりこの点には言及されていなく。

なので、勝手にキャスティングしてみました。
大ヒット映画の場合は特に今更設定や内容を表現する必要もないし、あまり期待を煽ると僕のように失敗する人もでてくるだろうし。

これはバズったなぁ。。
感謝感謝です。



4.アスファルト


寂れた団地の中でちょっとさみしく過ごしている男女3組がそれぞれの愛に出会うというしみじみとしたいい映画。

捉えどころのなさと、いろんな要素が絡み合ってる映画なんだよというのが伝わればいいなと。
でもさすがに少しくらいは日本語入れないと。スカしすぎました。



5.ザ・ギフト



このゴードくんにスターになってほしくて、キャラクターのように描いてみました。
ジェイソンにしてもフレディにしても、もう怖いの通り越してキャラ化されて面白くなっていたりするので、ゴードくんにもその一員になってもらいたく。

ずっとモノクロには挑戦してみたくて。
白と黒のバランスが難しいです。



6.永い言い訳


深津絵里が素晴らしいし、モッくんの役柄の特異性とか、子供たちのこととか、竹原ピストルの素晴らしさとか、言いたいことが多すぎて、ずっっっっっっっっと形にならなくて困っていました。
6時間くらい下書きで格闘した日もありましたが、やっぱ違うってことでやり直し。

ほとんど逃げでこのように描きました。
これはこれでいいんだろうけど。
自分としては消化不良、というかそもそも消化すらできてない感じ。

でも、このタッチは便利。。
絵ってこういうものなのかもしれない。



7.レッドタートル ある島の物語

レッドタートルの素晴らしさ、そしてあまりの大コケぶりに慌てて描きました。
アニメを四コマにする気は起きなかったのですが。。

内容にはひとつも触れるわけにはいかなくて
ストーリーの展開ひとつひとつが驚きなので
ぜひその楽しみはとっておいてほしくて。

本編はセリフのない映画なので、逆に四コマには言葉だらけにしてやろうと。

恐れずに見て欲しかったけどな。。映画館で見なきゃなぁ。。




これは今年の1位です。
こんなにも没頭して観れたのは唯一この一本でした。
久々に「観た後これを四コマを描く」というのを完全に忘れて観れました。

すげえ怖いので黒バックに。
パートによって色を変えて。
あと、犯人が誰か察することができないよう努めました。

日本人俳優の似顔絵描くことの苦手意識もなくなってきました。




重いのが続いたのでサッと描きたくて以前観たこの映画を。

タッチも楽そうと思って手描きにしたけど、意外とバランスとるのに時間がかかって楽なのか早いのかなんなのかわからなくなりました。
色の感じはいいかと。

明確にストーリーやキャラ設定を書いていないので
こういう感じのは一体どのくらいまで伝わっているものなのでしょうか。
心配。



一体何が起きてるんだってくらいに、特大ヒットかましてますね。。
猫も可愛かったりして、なかなかサービス精神旺盛の映画です。

自殺中に走馬灯のように妻との思い出が浮かんできて、
さらにはその自殺を止めるような出来事も起こるので
首吊り自殺シーンから。
これは絵も色も流れもうまくいったかと。





邦題も付いていない初号を見せていただいてから、その後SNSで話題になり、試写会でも高評価で、公開から満席続きの大ヒットスタート、という現象を体感できてとても貴重な映画です。

普段、健やかなイラストを描いている僕が取り上げるには気がひけるほどの、なかなかの描写がある映画なのですが、これもいい機会だということで。
配給会社さんから「イケメン狼をお願いします」というリクエストもあったので、いかに狼をイケメンに描くか、そこに注力しました。

一回完成させたのですが、イケメン度が足りない気がして、そもそもイケメンってなんだと悩んだりして、結局俺のイケメン描けば伝わるだろうと、現状のように。
眉毛は太め。

映画自体も、描写は衝撃的ですけど、観た人の感想を読むとちゃんとテーマ性を感じてくれているので一観客として嬉しい。
女性監督だからなのか、全体的に品のありまして。




これも以前観た映画で、とてもかっこいいし面白いし好きなのですが、ちょっとこの四コマではそれは伝わらなかったですね。。

いかに映画と離れてイラスト化するか、というのが最近のテーマなのですが、さすがにこれは失敗した気がします。

文字も手書きなのですが、なかなかやはり厳しいですね。。





ティファニー初のドキュメンタリー映画。
ドキュメンタリー映画をどのように四コマにすれば、と。

要素が多いので、それを伝えるにはさらにコマ割りを増やしまして、
ティファニーの歴史、
映画との繋がり、
ティファニーの企業スタンス、
そこで働く人たち、の姿を描きました。

アメリカの企業ですからアメコミ風にしたつもりです。

これは描いてて楽しかったです。



これは面白かったなぁ、映画として。
コリン・ファレルがモテないおじさんの役作りとしてお腹ぽっこりさせてるんですが、よくこんなに膨らませて、その次の『ファンタスティック・ビースト』では腹筋ボコボコにできるわ。

これも設定を四コマで説明すれば面白くなるパターンかと。
恥ずかしながら四コマ目のイラストは自分でも大変気に入っておりまして。
この映画みんな観て欲しいなあ。





これも「ワイルド」に匹敵するくらいにやばい映画です。
ほんと途中から席を立つ人出てきてもおかしくないです。
けど、僕は好きでした。振り切ってやりきっていて。
映像も音楽もかっこいいし、
エル・ファニングはいいとして
脇のアビー・リーが意外ととても良くて。
表情だけで誠実さや自分の落ちぶれた感を表現していて切なかったです。
とにかく最後のシーンが素晴らしくて。

隙間を埋めたくなるのを我慢して、なるべく隙間を開けて、自分としてスカスカでバランスも取れていないように見えるのですが、自分の目指す完成がほんとの完成じゃない時もあるかな、ということで。




監督のインタビューのテキストを送ってただきまして、とても面白かったのでこれを四コマにさせていただきました。

テキストだけなんですが、ちょっとこの監督が天然入ってるように読めたので、ちょっと変な人として描きました。
怒られたら消そ、と思ってましたが今のところ怒られていません。

以前、架空の俳優のインタビューってのを描いたことがあるので、、その時を思い出しながら描きました。
まかり間違って本人がこれ見たらどう思うのでしょうか。。




この映画のパワフルさ、キュートさ、せつなさはなかなか表現できませんでしたが、
インパクトの強い配色でそれらが伝わればな、と。

もう一度映画館でみたいと思うくらいに痛快だし、やっぱ切ないし。
いい映画なんですよ。




これもルーマニア映画。
本編は暗くジメッとしていますし、予告編ではサスペンス映画の様相なのですが、やっぱ状況としては笑えるシーンもありますし、その滑稽さが映画のポイントだと思うので、まるでコメディ映画かのように。

ちょっと文字多すぎましたね。




結構前に劇場で観たのですがあまりにも四コマにしづらすぎて
描かないリストに入れておりました。

が、やはりこの映画とてもとてもとてもとてもいい映画なのでやっぱ描こうと。

そして困った時のこのタッチ。
あぁ、なんて便利なんだろう。

色使いもいろいろ試せるのでこのタッチは描いてて楽しい。
仕上がりもいつも、自分のイラストか?と思うほどにしっとりしてるし。



****



今年後半は、
いかに映画の雰囲気に飲まれずに、うまく映画から離れて描けるかに注力していた気がします。

自分のためにもなるべく同じ表現の繰り返しにはなりたくないし、
そもそも映画はどれも違うんだから自然と出来上がるものは違ってくるので
自分のイラストの世界が広がっていくのがとてもありがたいです。


映画のイラストのタッチで、と
普段の仕事の依頼をいただいたりするようになっているので
本当に仕事的にもいい状況になってきました。
嬉しい嬉しい嬉しいです。

とはいえ、四コマ映画を月4本ノルマとして描いてきましたが、なかなかきつい。。



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