5パーセントの奇跡〜嘘から始まる素敵な人生〜(Mein Blind Date mit dem Leben)

1月13日公開『5パーセントの奇跡〜嘘から始まる素敵な人生〜』の紹介ポスターイラストを4枚担当いたしました!

→Mein Blind Date mit dem Leben
新宿ピカデリーや地方劇場で掲示されるのです! 映画好きイラストレーターとしてこの上ない幸せっっっ! これぞ5%の奇跡!





実話です。
ご本人はサリヤ・カハヴァッテ/Saliya Kahawatteという方で、現在はビジネスコーチとして働いているとのこと。
実話なので、キレイキレイな感動ストーリーに収まっていないところがすごくいいです。
お父さんとの確執の顛末とか夜も寝ずに働くところでの…とか……、脚本段階でキレイにまとめることはできただろうに、それを残すことで絵本のような世界にせず1人の青年の苦悩と挑戦の物語になってました。
「視力を失っていることを隠してサービス業をする」ことがどうやって実現できるものなのか、が一つの見どころですね。
テンポよくコメディタッチで描いていて面白いです。
主演はコスティア・ウルマンKostja Ullmannというイケメン俳優。


この人の誠実さやまっすぐさが嫌味がないのがこの映画の核ですね。
この役のキャラクターってものすごく難しかったと思います。
で、この真面目&誠実男の対をなす存在として、彼を支えるチャラ男(マックス)を配置するのがこれまた上手い!このマックスを演じるコスティア・ウルマンの芝居も上手い!
宿敵(?)の鬼教官もいい。憎たらしいんだけど仕事はプロフェッショナル。こういう人が壁としてたちはだかってくれることで、仕事の現場のテンションは上がるし、映画としてのカタルシスも増します。

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そして、近年のヨーロッパ映画で無視できない難民問題もきっちりと。
これが今のヨーロッパの現状であることと同時に、誰でもある種の生きづらさは抱えているという示唆にもなっている。

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全体的にはポップなコメディ映画ですが、「夢を諦めない」どころではない、というメッセージを感じました。

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【あらすじ】
高校生の時に視力を失って、5%くらいしか見えなくなってしまった(ぼやけて見える)青年サリヤの物語。
医者や教師からは盲学校を勧められたが拒否。
もともとそんなに勉強ができるわけではなかったけど、負けん気が強くて猛勉強して大学に入学。
「ホテルマンになりたい」という夢を叶えるために「目が見えないことを隠して」面接を受けて研修生として働けることに!
しかし…!

5パーセントの奇跡〜嘘から始まる素敵な人生〜

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連載:『探偵はBARにいる』シリーズ

『探偵はBARにいる』シリーズの紹介記事書きました!
近頃少なくなった邦画の実写シリーズものです。しかもエンタメに硬派な社会派を忍ばせた良作。
『探偵はBARにいる』シリーズはほんとに好きだし面白いし『釣りバカ』以来のシリーズものとして活躍してほしい。
そのためには興行収入5億でも続けられるシステムが必要。
釣りバカはテレビ放映で稼げたから興収3億まで下がってもやれてた。
エロやバイオレンスも魅力の『探BAR』だからテレビ放映は期待できないとなると、『あゝ荒野』がやった劇場公開と同時期のネット配信か。
これは衝撃だったもんな。。
#探偵はBARにいる2 は
ゴリ演じる手品が上手な“ゲイのマサコちゃん”殺人事件から大きな事件へ繋がっていくのですが、現代社会のヘイト感情への痛烈な批判になっています。ラストは完全にヘイト感情というものを断罪したものになっており意外と硬派な社会派映画なのです。
2が評価低かったり興収低かったりするのはわかる。ヒロインは尾野真千子じゃなかったんだもん。
だけど事件や犯人の意外性、テーマの社会的意義からするとなかなかの名作なんだよ。








【四コマ映画】聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア


『籠の中の乙女』『ロブスター』のヨルゴス・ランティモスの新作。再びコリン・ファレルを主演に据えて、さらに妖艶な妻役にはニコール・キッドマン、家族を恐怖に陥れる謎の少年にはなんと『ダンケルク』のバリー・コーガン。

ヨルゴス・ランティモス監督の映画といえば〝あるルール〟に翻弄される人間の愚かさをユーモア交えて描きますが、今回はそのルール自体がネタバレになるの書けません。。


鍵を握るのはバリー・コーガン演じる謎の少年。バリー・コーガンは『ダンケルク』では特に印象に残らなかった(主演なのに…)けど、今作では夢に出て来そうな怪演。。怖い怖い。顔が怖い。。こんなにも恐ろしい演技のできる人だとは。。

「生と死を司る」心臓外科医として世界のトップに君臨して理想的な家庭を持ったハイクラスなコリン・ファレルを追い詰める役としてバッチリです。

やっぱ面白い。。この作風が大好きだってのもあるけど、この監督が進化していく様を同時期に見守れるってのは幸福なことです!


話のベースはギリシャ神話の『アウリスのイピゲネイア』とのこと。
全っ然知らなかったので見終わった後にあらすじを読みましたが、なるほどと膝を打ちました。
でも、これ知らずに観た方がいいと思います。
何も知らないままこの映画の世界に引きずり込まれることをオススメします。