『デッドプール』

『デッドプール』の続編『デッドプール2』が6月1日(金)、ついに公開されます! デッドプールの盟友である人気キャラクター・ケーブルも登場し、アメリカではすでに大ヒット&大絶賛されています。日本では忽那汐里が出演していることでも話題ですね。
そんな『デッドプール2』を夜も眠れないほど楽しみにしている方々もいるでしょう! でも、前作の内容覚えてますか?
逆に、「正直、前作観てないんだけど、いまさら言えない……」という方もいるのでは?
でも安心してください! このガッツリ復習マンガを読めば、前作『デッドプール』の要点をしっかりつかめますよ!
では、いろんな意味でちょっと過激なオトナ向けのヒーロー映画『デッドプール』をマンガでガッツリおさらいしておきましょう!

リディバイダ―

リディバイダ―(2017年製作の映画)


 一匹狼の映像オタクのティム・スミットが初めて映画界の大人たちに囲まれて撮った大作がこの『リディバイダー』。

 新海誠みたいな感じですかね。
誰にも文句言われないけど助言もなく一人でコツコツ自分の理想を追求してきた男が、「それも楽しいけど、それではダメだ!」と他人と仕事して映画を作ったところオタク性と大衆性のどちらも手に入れた快作に!

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四コマ映画『リディバイダー』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2037 

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ガジェットと言うにはデカいんだけど、自動追跡ドローンがため息出るほどカッコイイ。。
そのCGもものすごいクオリティで、硬さも重みもあるし細かい機構もちゃんと動いていて抜かりない。
さすがオタク! 複製世界では一人称視点(ファーストパーソン・シューティングゲームの画面)になる。
 単純なんだけどこれを映画館のスクリーンと音響で体感すると、このドローンとの闘いが超怖いし、まぁカッコイイ。。
しつこいくらいにドローンは追いかけてくるけど、「もっと来い!」と思う。ドローンがひとつずつ破壊されていくと爽快感もあるんだけど、ちょっと寂しい気持ちにも。

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考えてみれば主演のイケメン俳優ダン・スティーヴンスが演じるキャラもオタク。
で、守るべき愛する者として登場するのは、普通「妻と娘」なんだけどどう言うわけだか今回は「妹と甥」。
この微妙な設定。。
なぜ恋人でも妻でもなく妹(別に近親相姦とかじゃ全然ないよ)。さらに甥…。

この当然のように恋人や妻がいるヒーローへのアンチテーゼが面白いですね。

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 藤●竜也のように感情爆発させて泣き叫ぶ人もいないし、『君の名は。』のように〝ボクのキモチわかって〟みたいな感じでベラベラ独り言話す人もいない。

くどい感動音楽もなく、ひたすら人間のエゴと欺瞞を包含したSFアクションを畳み掛けてくる。
ティム・スミットのやりたいことをここまで追求させてあげた映画会社の懐の深さ。しかも成功ですしね。

このクールさと言うか、「捨て感」は映画作家としてちょっと特異なものだと思いますよ。

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以下、あらすじ。

 エネルギー問題の解決のためにナント「地球を複製してそっちからエネルギーを供給する」ことに成功!
でも実際にエネルギー供給し始めたら地球自体のバランスがおかしくなっちゃったみたいで、でっかい金属(電車とか船とか)が空に吸い込まれる事態に。

で、二つの世界の均衡を取るために、複製世界(エコー)行ってみたらいないはずの人間がいた! 人間も複製されてしまっていた。
しかも複製世界の人間たちはなぜか荒々しい。 この不均衡を治さないとどっちの世界も崩れてしまう。
どちらかを破壊しなきゃいけない。
複製世界の人は自分たちが殺させるからたまったもんじゃないし、元の地球の人は当然自分たちが生き残るもんだと思っている。

 さて、主演のダン・スティーヴンスはどうするのでしょうか。

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 四コマ映画『リディバイダー』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2037

現存する世界最古のフィルム『ラウンドヘイの庭の場面』

現存する世界最古のフィルム『ラウンドヘイの庭の場面』

2016年3月から描き始めた四コマ映画。今回で100本目です!
100本目は、現存する世界最古(1888年)のフィルム #ラウンドヘイの庭の場面 。
ここに映された家族の悲しい実話を追いました。

『ラウンドヘイの庭の場面(Roundhay Garden Scene (1888))』のYOUTUBE映像→https://www.youtube.com/watch?v=nR2r__ZgO5g
現存する世界最古(130年前)のフィルムですね。撮影実験か、カメラの販売プロモーション用らしいです。

※有料公開した世界最古の映画は『ラ・シオタ駅への列車の到着』。
ルイ・ル・プランスによる約2秒の動画。ラウンドヘイとはイギリスのほど中央。
相当金持ちの家の庭で、4人のレディース&ジェントルメンがダンス(というより移動)している様子が映っている。


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現存する最古のフィルムに景色などではなく「人間」が写っていることは興味深い。
(世界最古の写真(1826年)は窓から見える街並みの景色。)
しかも、たとえばフェルメールの「牛乳を注ぐ女」のような日常的な動作を写すのではなく、この撮影直前にとっさに振り付けしたような動きを撮ったのも何故か。
この撮影者は芸術家でも研究家でもない。
動画は単なる記録技術にすぎなくて、芸術になるうるものだなんてそのときには思いもしなかったのではないか。
実際、ルイ・ル・プランスは発明家であり、カメラの特許を出願したりカメラの販売旅行をするなど、なかなかのやり手。
(妻のエリザベスは芸術家だったが)
映像に映っている右から2番目のサラおばあちゃんはこの10日後に亡くなったわけだから、きっと家族はサラおばあちゃんのこの元気な後方移動を何度も見直したはず。
てことは、動画が単なる科学技術ではなく、人の感情に寄り添うものだということを世界の誰より早く気づいた人たちでもあるかも。
ちなみにルイ・ル・プランス自身もこの2年後、列車の中で謎の失踪を遂げている。
(2003年、パリ警察の記録の中からル・プランスによく似た1890年の溺死体の写真が見つかっている。怖い。)
ちなみに1888年のイギリスといえば「切り裂きジャック」事件が起きた年。。

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この動画には老夫婦と若い男女が意図的に対比して描かれている。
女性は比較的おとなしい動作だが、男性はだいぶ快活に動いている。1888年の男女差が現れているのかもしれない。

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●一番右のジョセフおじいちゃんは、白ヒゲを蓄えてロングコートの裾を大きく揺らしながらサラおばあちゃんの周囲を45度ほど周遊。
ジョセフおじいちゃんが一番楽しそうに動いているので、ジョセフおじいちゃんはこの撮影にノリノリだった模様。
●右から2番目女性はサラおばあちゃん。彼女は「回転しながら後方に歩」いているらしいけど、どうみてもヨロヨロしながらただ後ろに下がっているだけ。
そしてこの撮影の10日後サラおばあちゃんは逝去なさいます。すでに具合悪かったのかも。
●一番左のアドルフは「2秒でそんなに移動できるのか!」と驚かせるほどに長い脚でスタスタと右から左へ移動する。
アドルフはこの映画の監督であるルイ・ル・プランスの息子である。

●そして謎の女、ハリエット・ハートレイ。
この女性についての記載はない。ハリエットについて調べてみたので、下の方を読んでいただきたい。
もしかしたら、ハリエットとアドルフは付き合っていたか、もしくは周りの大人たちによって結婚を勧められていた2人かもしれない。
しかしハリエットとアドルフの動きにまったく親密さは読めない。
アドルフはちょっと照れているようにも見えるが、ハリエットの回転からは「冗談じゃない!何なの!」感が満載。

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謎の女 ハリエット・ハートレイ

左から2番目の女性(回転して背を向ける女性)はハリエット・ハートレイというらしい。彼女について調べていたらこのサイトにぶつかった。
http://www.imdb.com/name/nm1799952/bio?ref_=nm_ov_bio_sm
トリビアのとこで、彼女の名前は「アニー・ハートレイであり、ルイとルイの妻それぞれの自伝に彼女のことをアニーと書いてある。誰かが間違って〝ハリエット・ハートレイ〟と記載してしまったのだ」と書いてある。
2017年の記事(https://videonett.no/roundhay-garden-scene/)ではこれを採用して書かれている。
これを信じると、アニーはルイとエリザベスの共通の友人である言える。「撮影するから来てよ」と頼まれたのだろう。

しかしこれ(http://www.imdb.com/name/nm1799952/bio?ref_=nm_ov_bio_sm)によるとアニーは撮影時15歳だったことになる。若すぎないか。
と思って見直してみると、当時の15歳は大人びてたかもしれないし、15歳でも十分大人としてこれくらいの衣装は普段から着てたかもしれないし、撮影用に着たかもしれない。

アニー・ハートレイでいくら検索しても彼女の情報は出てこない。アニーのことについて追うことはできなかった。残念。
これからも永遠にハリエット・ハートレイ、いや、アニー・ハートレイは未来人である我々に背を向け続けるのである。

四コマ映画『ラウンドヘイの庭の場面』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2027 







四コマ映画99本目

コツコツ描きつづけてきて四コマ映画99本目となりました!
この四コマのおかげで色々なご縁をいただきまして本当に感謝感謝です!

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)
4.5

フィルマガ連載、今回は『悪魔のいけにえ』です。。
僕はホラー映画苦手で。。怖くなかったらつまんないし、怖かったら嫌だし。。

今回の記事も自分で決めたことですが、、『悪魔のいけにえ』見なきゃいけなくなった日から悪夢を見るようになりました。。
マンガ描いてる時もうっすら怖いし、、描き終わった後も数日間はなかなか寝付けず深酒してしまいました(これはいつものこと)。

ガッツリネタバレ漫画となっていますが、この漫画自体がこの映画の感想とオススメポイントの紹介にもなっております。
渾身ですので、ぜひお読みください!

<マンガでおさらい>レザーフェイスって意外とかわいい?ホラーの傑作『悪魔のいけにえ』
   ↓
https://filmaga.filmarks.com/articles/1956





『ニンジャバットマン』



『ニンジャバットマン』(2018年製作の映画)

バットマンとタイムボカンとバーフバリを足して3で割るの忘れた怪作!

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DCは暗いスーパーヒーロー物ばっか作ってイマイチですね。
『ワンダーウーマン』の軽さやギャグはよかったけど、それ以降も呪縛を解けなかった。
そんな中で「一抹の希望」を託したのが『ニンジャバットマン』。
「バットマン」「タイムスリップ」「忍者」という組み合わせに可能性を見出して指導したこの企画。
バットマンたちが日本の戦国時代にタイムスリップ!?という正気じゃない企画をちゃんと最初から最後まで正気じゃない映画として完成させたのが素晴らしい。
嬉しい!こんな世界レベルの狂作が日本から生まれるなんて。

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キャットウーマンのクビにドラ○もん的な金色の鈴が付いていたり、宣教師に扮したバットマンのサビエル風に禿げた頭頂部にバットマークが付いていたりと、細かいところまでギャグが効いてるし、テンポもいい。
ハーレイ・クインはいつもは金属バット持ってるけど、今回はでんでん太鼓。
ジョーカーが持ってる扇子の柄がちゃんとジョーカー柄だったり、本当に細かいところまで気を使ってる。
で、ギャグ自体も上品。ズッコケみたいな笑いじゃなくて、「本人はいたって真剣」だからこそ笑える。
バットマンが茶室で正座してアルフレッドが出したお茶飲んでんだから、こんなのギャグに決まってんじゃん。

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ジョーカーが尾張の領主(つまり信長)になる(なにこの話…)。で、ちゃんとハーレイ・クインが森蘭丸っぽい服装になってるのも良い。
信長の次に秀吉が天下統一するという歴史的事実があることを考えると、今回ジョーカーが信長になることにも意味がある。秀吉ってつまり猿でしょ。で、猿の王国にする!っつってるわけだから。
「尾張(OWARI)の意味を知ってるか!THE ENDだ!俺にぴったりだ!」というセリフもあって、全体的にちゃんと考えてある。

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で、全部わかった上でのラストのトンデモロボット対戦な訳ですよ。
タイムボカンなわけですよ。笑えば良いんですよ。タイムボカン観たら笑うでしょ。
完全に日本を茶化し切ってる!これくらいやりきったで突き抜けてぶっ壊れた映画じゃないと世界には刺さらないよ。大ヒットはしないだろうけど、多くの人の心にはグッサリ刺さったはず。

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ちょっと『かぐや姫の物語』っぽいとこがあったり、「お前がそうすることを俺が予想していなかったと思うか!」っていう展開は『ジョジョの奇妙な物語』っぽい、豪快な戦い方や重力無視感は『バーフバリ』っぽい、「土は良い。悪いものを吸い取ってくれる」というセリフは「土から離れては生きられないのよ!」というきっとラピュタへのオマージュ(考えすぎ)。
多分気づいてないところでいろんなアイデアがあるんだろうな。

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僕はこの『ニンジャバットマン』という荒波を乗りこなして楽しみきって、今サーファーの気分。 


『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』

才能&能力無駄遣い!最高の頭脳が最低の状況に!

ギリシャから始まった欧州危機でイタリアも不況になった。
有能の学者たちも失業したり、賃金が下がったりして、外国に職を求めて国外へ。
優秀な頭脳が国外流出してしまうのは大きな問題だが、引き止めておく財源がない。。


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第二次大戦に後に作られたイタリア映画には傑作コメディ映画が多い。
辛い状況にあってもそれを笑いに変えようという意識がイタリアにはあるそう。
今回もまさにそう。
辛い状況だからこそ笑える最高のコメディ。


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四コマ映画『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2020

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失業した学者たちが、生活のために「合法ドラッグ」の製造と販売をして
逮捕されてしまった、というところから物語はスタート。

警察からドラッグ捜査のために力を貸して欲しい、と頼まれて学者10人が再集結してそれぞれの知力を活かして「大きな陰謀」を暴いて行くという痛快な話。


学者それぞれが活躍したりしなかったりするのが面白い。自分の特技を活かして活躍したいんだけど、ほとんど必要な知識の方が多いわけで、、その辺の扱いの軽さもうまい。


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監督自身が「自分が好きな映画のコラージュのような映画を撮りたかった」と言っていたように、確かに観たことあるぞ!と思うシーンが多い。

多くは『ダークナイト』ですね。トンネルの研究室は、ブルースウェインのだだっ広くてちょっと天井低い部屋に似たデザイン。

電車の上でのアクションは『007』かな。でも貨物列車だからスピードはだいぶ遅い。。

あと画面の色彩設計は『ゾディアック』かと。必ず画面のどこかに黄色が入っているのは『ゾディアック』と同じ。
全体的には彩度は暗いんだけど、黄色などの明るい色をわざと配置することで画面が印象的になる。
特に黄色は〝注意〟の色なのでずっとハラハラさせられる。


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社会問題を扱っていていろんな社会風刺が入っているけど、とにかく痛快なので難しいことはないです。

また、学者が10人もいたりすると名前やキャラを覚えるの大変だったりするけど、セリフが上手なので物語を進めがらもそれぞれキャラクターを表現できてるから自然と頭に入ってくる。

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こんなに劇場に笑いが起こるのも珍しいってくらいにウケてましたよ。どんどん声出して笑いたい雰囲気にしてくれる。

3部作ですので他のも早く観たくてしょうがない。早くコイツらにまた会いたい!

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四コマ映画『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2020







意外と知らないカンヌ国際映画祭【イラスト解説つき】


世界三大映画祭の1つであるカンヌ国際映画祭が、今年も5月8日から19日まで2週間に渡って開催されます。第71回を数える今年は約180本の映画が上映され、そのうち18本が最高賞パルム・ドールを競うコンペティションにノミネートされています。日本からも是枝裕和監督と濱口竜介監督の作品が出品されているので要注目です!
では、知っているようで知らない。そして、知っておいたほうが断然楽しめるカンヌ国際映画祭を徹底紹介いたします!
1. ざっくりとカンヌ映画祭とは…
2. 主な賞や部門、審査員について​
3. 日本との関わりは?
4. 第71回(2018年)の注目作は?
5. 今すぐ観られる受賞作&候補作!
6. え!? 誰でもエントリーできるの?






海外ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』以降、「テレビドラマには出演しない」と公言していたキーファー・サザーランドが脚本の面白さに惹かれて、前言撤回し出演を決めたのが『サバイバー』です。

『サバイバー』についてイラスト入りで解説します!

https://filmaga.filmarks.com/articles/1939