フクデミー賞演技賞2019

フクデミー助演女優賞(★最優秀

★レイチェル・ワイズ(女王陛下のお気に入り)
ローラ・ダーン(マリッジ・ストーリー)
パトリシア・クラークソン(マイ・ブックショップ)
木内みどり(エリカ38)
ベティー・ガブリエル(アップグレード)



レイチェル・ワイズ(女王陛下のお気に入り)。
エマ・ストーンやオリヴィア・コールマンに比べるとそんなに美味しい役でもなかったはずなんだけど、ひたすらにカッコ良くて面白い。そしてやっぱカッコイイ。
それでいて、結局は夫の言いなりになっているだけという切なさも。。


ローラ・ダーン(マリッジ・ストーリー)。
ゴールデングローブ賞獲りましたね。嬉しい。女性差別に怒っている弁護士役です。「女性差別は確かに問題だけど、私の離婚問題とごっちゃにしないで欲しいんだけど。。」というスカヨハの視線なんて全く気づかずに、突進していきます。この弁護士でドラマシリーズ作ったら観る。


パトリシア・クラークソン(マイ・ブックショップ)。
典型的な保守系の悪役。意味が分からないほどに嫌がらせしてくるやつ。でもパトリシア・クラークソンがやると切なく、悲しく、虚しく、そしてちょっと可愛く見えてくる。


木内みどり(エリカ38)。
詐欺のラスボス。浅田美代子演じる雑魚詐欺師を手のひらで遊ばせる極悪ラスボスです。素晴らしい迫力&奥行きでした。合掌。


ベティー・ガブリエル(アップグレード)
『ゲット・アウト』でノーノーノーノーノーノーノーノーノーノーって言っていたお手伝いさんを演じた女優さんですよ。『アップグレード 』では全然奥行きのない、キャラも描かれていない捜査官の役でしたが、死ぬほどカッコよかったですね。。素晴らしい。







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フクデミー主演女優賞(★最優秀)

★エヴァ・メランデル(ボーダー 二つの世界)
 竹中涼乃(種をまく人)
オリヴィア・コールマン(女王陛下のお気に入り)
筒井真理子(よこがお)
萩原みのり(お嬢ちゃん)
和田光沙(岬の兄妹)






★エヴァ・メランデル(ボーダー 二つの世界)
俳優コンテストで1位です。もう素晴らしすぎる。特殊メイクでほとんど表情動かせないのに、ふっとわき起こる、自分でも体験したことのない恋愛感情が芽生えた瞬間の表情。なんであんなことできるのか。それからも延々ずっとすごい。脚本が物凄いところ行っちゃてるんだけど、全然置いていかれることなく異形の存在として世界の真ん中に立っていました。ありがとうございます。

 竹中涼乃(種をまく人)
目がいいし、顔もいいので、特に子役だし、演技がイマイチの場合もあるんですが、竹中さんは涙ポロポロ流せますし、黙っているときの演技さえも素晴らしい。


オリヴィア・コールマン(女王陛下のお気に入り)
あんなにも空っぽの人間をよくあんなにも愛らしく憎たらしく演じられるものです。演技の技量もそうですが、存在感はあるのに、どことなく軽い感じがいい。

筒井真理子(よこがお)
無双でした。邦画では1位ですよ。文句ないでしょうよ。表情の種類一体何種類あるんだ。演劇畑から来た人らしい体の動きもこの役の変化にあっているし、しかも単なるおばさんにも見える。すごい。


萩原みのり(お嬢ちゃん)
『ハローグッバイ』での演技と全然違ってた。。別の女優さんのよう。”みのり”をなんの保護膜もなく生まれ出てしまった細胞の一つのように演じておられました。


和田光沙(岬の兄妹)
ラストの咆哮。。実は全てわかっていたのでは、、と思わせる叫びでした。見ていて辛くて「妹は自分ではよくわかっていないから大丈夫だろう」と観客としてもそう思いこみながら観ていましたが、そんな僕の薄っぺらさを引き剥がすあの叫び。1人の人間の尊厳の叫びでした。





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フクデミー助演男優賞(★最優秀)

★ジョー・ペシ(アイリッシュマン)
エーロ・ミロノフ(ボーダー二つの世界)
森崎ウィン(蜜蜂と遠雷)
鈴鹿央士(蜜蜂と遠雷)
マハーシャラ・アリ(グリーンブック)




ジョー・ペシ(アイリッシュマン)
『アイリッシュマン』で唯一良かったのがジョー・ペシ。老い方が半端ないし、もはや誰だかわかんないくらい老いてた。

エーロ・ミロノフ(ボーダー二つの世界)
もう1人のジョーカー。この人も幼い頃から優しくしてくれる人間がいてくれたらこうはならなかったのかも。

森崎ウィン(蜜蜂と遠雷)
この映画の中で一番アクの少ない役。しかしながらこの品格。天才として生まれ育ったことにビビっていない男。カッコイイ。

鈴鹿央士(蜜蜂と遠雷)
飛び道具。映画界におさまっていてくれるとは思えない逸材。

マハーシャラ・アリ(グリーンブック)
助演ですよね、この役。いろんな要素を持った1人の人間を美しく演じておられました。




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フクデミー主演男優賞(★最優秀)

★ホアキン・フェニックス(ジョーカー)
松坂桃李(新聞記者)
アダム・ドライバー(マリッジ・ストーリー)
ビクトール・ポルスター(Girlガール)
ダビード・ディグス(ブラインドスポッティング)




ホアキン・フェニックス(ジョーカー)
これはもうしょうがない。ホアキン・ジョーカーが主演男優賞とるのは誰にも邪魔できない真理です。

松坂桃李(新聞記者)
松坂桃李クラスの俳優がこの映画に出たということ自体の素晴らしさ(相手役は日本の女優がみんな断ったからシム・ウンギョンになったんだからね)と、ラストの表情。さすが。抜きんでてる。


ビクトール・ポルスター(Girlガール)
無表情だし、苦しいとか辛いとかを言わない役ですが、残酷なカメラに写されている彼女はずっと辛い。。悲しい。。僕は完全に同期して観てしまいました。。

ダビード・ディグス(ブラインドスポッティング)
コメディからシリアスからサンペンスから社会派から、全て詰まったこの映画の主演俳優としてなんの心配もなく映画を引っ張っていました。ラストのラップも力強く悲しい。。



2019年映画ベスト30

❶Girl/ガールhttps://filmarks.com/movies/80577/reviews/69213680
❷サタンタンゴhttps://filmarks.com/movies/55578/reviews/73187476
❸ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうたhttps://filmarks.com/movies/79360/reviews/67009780
❹芳華-Youth-https://filmarks.com/movies/78406/reviews/65186420
❺女王陛下のお気に入りhttps://filmarks.com/movies/74129/reviews/63392306

❻ボーダー 二つの世界https://filmarks.com/movies/82558/reviews/74970080
❼だってしょうがないじゃないhttps://filmarks.com/movies/87045/reviews/77243562
❽ROMA/ローマhttps://filmarks.com/movies/80397/reviews/61082434
❾蜜蜂と遠雷https://filmarks.com/movies/81435/reviews/76738085
➓ジョーカーhttps://filmarks.com/movies/80819/reviews/74730037

11.ハンターキラー 潜航せよ
12.第三夫人と髪飾り
13.お嬢ちゃん
14.種をまく人
15.よこがお
16.田園の守り人たち
17.マイ・ブックショップ
18.THE GUILTY ギルティ
19.スパイダーマン:スパイダーバース
20.岬の兄妹

21.家族を想うとき
22.マリッジストーリー
23.アクアマン
24.工作
25.ゴーストマスター
26.鉄道運転士の花束
27.僕たちは希望という名の列車に乗った
28.アメリカンアニマルズ
29.フリーソロ
30.新聞記者

映画『テッド・バンディ 』

何度も映像化されているテッド・バンディ(セオドア・ロバート・バンディ)ですが
今回はザック・エフロンがテッドを演じています。
ザック・エフロン名演じゃないですか、これは!

さらに、テッドの恋人の視点が強めだというのが大きなポイントですね。
単なるシリアルキラーものではなくて
「身近な人が実はシリアルキラーでした」という恐怖と混乱を実話を基に描いています。

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四コマ映画『テッド・バンディ 』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2442


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テッド・バンディといえばここに書くことすらためらうほどの殺人鬼。
シリアルキラー の語源になった男で、裁判官の言葉を借りると「極めて邪悪で衝撃的に凶悪で卑劣」な男。

しかし、IQ160でイケメンで立ち居振る舞いも堂々としていてユーモアもあるので
裁判がテレビで放映されると女性ファンが増えていき
傍聴席は毎回満席、ファンレターも届くという状況。

自分で自分の弁護をできるほどの頭を持っていたので
メディアも翻弄され、
事件を州をまたいで実行されていたことから
それぞれの州警察の連携もとれず
なかなかテッドを有罪にできない。

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テッドの恋人の視点になっているので
観客側も「有罪なの?無罪なの?」と揺さぶられながら観ることになります。

パンフによるとこれは監督の意図通り。
監督のジョー・バーリンジャーはドキュメンタリー作家らしい個性で
他の映画との差別化が図られています。

監督曰く
「真実は誰でも見えるとことにありましたが、手遅れになるまで、誰1人その真実に立ち向かうことができなかったのです」とのこと。


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四コマ映画『テッド・バンディ 』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2442







映画「シシリアン・ゴースト・ストーリー」







あまりに衝撃が強すぎて、自分がどういう感情なのかわからない状態が長く続きました。

ちょうど湖にカケラたちが浮遊してるあのシーンのような感じ。
上へ下へ、どこに行くかわらかない。
どこに気持ちを収めていいのかわからないし、気持ちを収めてしまうのが罪なような感じもする。。


***

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ですね。。
今作も方が先ですが。


実際の陰惨な事件の映画化ですが

せめてその人生の中で美しく甘酸っぱい時間があって欲しい
せめて人の温もりで温まる時間があって欲しい
という製作者の願いでしょう。

もう、泣けて泣けて。。。


****


ジュゼッペは悟空のフィギュア持ってるんですよ。
超サイヤ人化した悟空。
ちょっとオタクみたいな扱われ方してましたね。

 ↓


四コマ映画「シシリアン・ゴースト・ストーリー」→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2435

いつか会うことがあったら新品の超サイヤ人を8体買ってあげるよ、おじさんがっ!(涙)


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ネタバレっていうか全ては以下に(涙)。



































フクロウ。
濡れた岩場。
上下がわからないカメラワーク。カメラがどんどん上がっていく。水面。水飲み場の排水口。

そこでジュゼッペが水を飲み、下校。林の中に入っていく。ルナがこっそり付いて行く。


***

小鳥と戯れるジュゼッペを覗き見るルナ。
奥へ進むジュゼッペ。2人は出会う。

ジュゼッペはルナから持っているラブレターをからかう。
宛名はジュゼッペ。
「他のジュゼッペよ!」とルナは嘘をつく。

野犬がウサギを食べている。野犬がルナに吠える。ジュゼッペが助けに来て、一緒に逃げる。
ジュゼのカバンを囮にして逃げ切る。カバンに食いつく野犬。

***

無事にジュゼの家に到着。
「お礼のキスくらい」
「ダメよ、チーズ屋が嫉妬するわ。明日学校でね。」

ジュゼは納屋からバイクを出してくる。
「13才でしょ?」
「安全運転だ」

ジュゼはルナを後ろに乗せてバイクで走る。
「母が付き合うなって」とルナ。

乗馬クラブへ。ジュゼ、馬に乗る。
「怖くないよ」とルナに馬を触らせる。
「乗ってみる?」
「今度にするわ」

ルナ、ラブレターをジュゼに渡して、キスをする。
「家に着くなり後悔する?」とルナ。
「全然」とジュゼ。

ルナ、廃れた厩舎に入る。馬が数頭いるだけ。いななく馬を見つめる。

****

車道を歩くルナ。向かいからバンが来て、運転していた父が降りる。
父、ルナを抱きしめる。

****


ルナの家。
「学校のあと行方不明に。自分が何したかわかってるの?私たちとあの人たちはなんの関わり合いもないの」と母。
「夕飯食べないとインスリンが…」と昼の残りの大量のパスタを食べる父。
「あなたまで同じ過ちを繰り返さないで」と母。
「結婚なんて早いし、会いたい人と会うわ」とルナ。
母、ルナにビンタ。


***

ルナ、部屋から懐中電灯の発信信号で隣の山の家に住む友人と会話をする。
「ミッションは達成した。でもそのあとおかしなことが起きた」とルナは発信する。

***

学校。ジュゼは休み。
友達「どこがいいの?馬とサッカーとゲームの男なんて」
ルナ「頭いいし、楽しいわ」

***

ジュゼの家を訪ねるルナ。
インターホンを押しても誰も出てこない。二階の窓から睨むジュゼの母。

***

その夜。ルナの自宅の地下室。岩を掘り出したような部屋。小さなフクロウ。フクロウを抱くルナ。


***

学校。
ルナ「もう17日もジュゼが休みです。何があったんですか」
女性教師「何も聞いてません。あれば聞いてるはず」

***

林の中のジュゼのカバンを拾うルナ。
大きな木の裏にジュゼを発見。「見つけ出せるのは君だけだ」とジュゼ。ジュゼは幻。
ジュゼのお気に入りの超サイヤ人化した悟空(ちょっと壊れてる)のフィギュアを抱きしめるルナ。


***

その夜。ルナの部屋。ちゃんと組み立て倒された悟空のフィギュアが飾ってある。ジュゼのノートを読むルナ。

***

翌日。ジュゼの家。
ルナ「ジュゼにカバンを渡してください。ジュゼはどこ」
ジュゼの母がルナを抱きしめる。
父「病気だから二度と来るな」
ルナ「明日また来るから!」

去り際、家の中から「ジュゼッペ!愛する我が子!」と泣き叫ぶ母の声。


***

ルナの家。地下。サウナから出てくる母。
ルナ「ジュゼに何があったの?」
母「あとにして」

***

ジュゼの家に侵入するルナ。
ダイニングで泣いているのか、呪文を唱えているようなジュゼの母を横目に見る。

2階のジュゼの部屋。馬に乗る時にかぶる帽子と馬に乗ってる時の写真に触れる。

****

車の後部座席にいるジュゼ。
運転している男「父親に会えるんだ。嬉しいか。お前が人に見られるとまずい」
「お前らは警察と協力し、マフィアを告発した。改悛者は家族を忘れるしかない。お前の父の仲間の多くは立派な棺桶を用意している。」

ジュゼ「怖気付くもんか!」

ジュゼは袋をかぶせられる。男3人。ジュゼは家の中に入れられ、鎖を付けられる。家の中にもう2人。
「お前の父はクズだ。しゃべり続けるとお前の命はない」
ジュゼに新聞を持たせ写真を撮る。
「父親とジジイがどう思うかな」
男たち、写真を封筒に。

***

ジュゼの家。その封筒を持ったジュゼの父親。
ジュゼの母にそれを見せない。

***

ルナの部屋。ルナが悪夢を見て苦しんでいる。
父がルナを抱きしめる「大丈夫だ、父さんがいる」
「またあの夢を見たのか。警察が探している。今は待つんだ」

母が来る。
母「学校へ行きなさい。最高の天気よ。今年は試験もある。今のままじゃダメ」
プリプリ怒っている母。娘に優しい父。それを見てまた腹を立てる母。

***

地下。フクロウに微笑むルナ。

***

ルナ、友人に髪を青く染めてもらう。友人とともに青く染めた髪の毛。

「ジュゼッペがいない。どうする?」というビラを街で配る。
けげんそうな顔をする町の人たち。
警官「警察が無能だと?」

***

家。
母「反抗するやり方を変えたら?矛先は私じゃないでしょ」
ルナ、母にビラを渡す。
母「いい質問ね。あなたは勉強しなくなる。あなたは落第する。あなたはもっと頭のいい子よ」
ルナ「みんなと一緒に無視しろと?誘拐犯は町の人よ。彼は私の全て。考えずにいられない。わかる?」


***

学校。ジュゼの席に別の男子が座っている。
ルナ「あんたの席じゃない」
男子「恥知らずの息子はもうこないさ」
ルナ、男子にビンタ。


***

家。
母、バリカンでルナの頭を坊主に。

***


ルナの部屋。隣の山の友人も自分で髪を切ろうとしているのが見える。
ルナ「やめて」

***

ルナからのラブレターを読むジュゼ。ポケットに入れてある。
監禁されている部屋。半地下。小さい窓から光。
足に鎖。

ルナの手紙「夢に見るならあり得るはず」

男たちが入ってくる。手紙を枕の下に隠す。
鎖を外れて、おしっこ。男、タバコを数。パンとミルクが与えられ、食べる。
「趣向を変えてみた。お前ももう大人だ」とエロ本を差し出す男。

男「食い終わったら父親に手紙を書け」
ジュゼ「いままで書いた分は」
男「届いてる」
ジュゼ「父さんにとって僕はどうでもいい。僕がここにいるのは家に戻れないからだ!」

***

夏。
ちょっとだけ髪が伸びたルナ。弁当を作って父とルナは釣りへ。
「犬も食わん」と母が作った弁当を捨てる父。
パンだけ食べる2人。

「お前にとって大変な一年だった。よく卒業できた。次は町の高校だ。俺の人生で何よりも大切なのはお前だ」

湖の向こう岸にジュゼの母。
追うルナ。逃げる母。誘われてレンガ造りの廃屋を見つける。中に入る。
中年の女と男が立ちバック。奥へ進むと、岩肌が剥き出しの井戸の底のような場所。
階段を降りていくと頭まで水に浸かる。ジュゼの水の中にいる。手を伸ばすジュゼ。


父が溺れるルナを抱え上げる。
ルナ「行かせて!」


***

男に髪を切られジュゼ。
ジュゼ「あんたに子供はいる?」
男はシカト。

***

ルナのラブレター
「私と付き合ってくれる?イエスならそれは世界で最も素敵なこと」

手紙を土床に埋めるが、またすぐに掘り出して手紙にキス。
月光がジュゼを照らす。

「ここからだしてくれ!」暴れるが取り押さえられて鎖で繋がれる。


***


退院したルナ。
「チーズ屋のロレダーナが高校に行ったわ」と友人。
友人「私彼氏できたの」
ルナ「最近母が優しいの。スイス人も変わるのね」
友人「引っ越しするの?」
ルナ「母が兄弟と電話してる。多分そこへ」
友人「なぜ黙ってたの」

***

車で運ばれるジュゼ。
ジュゼ「海の匂いがする。海を見せてくれ!」
男が車を止め、ジュゼを外に出す。「ここに海はない」

ジュゼ「あんた、父さんの友達だろ!声でわかってた。誰にも言わない」
再び車に乗せられるジュゼ。「ゆるく結んでおいてやる」

山道をカメラがパン。遠くに海があった。


***

ルナが池に溺れてる時に見た煉瓦造りの廃屋へと連れて行かれる。
なかのえれバーターで地下へ運ばれ、監禁される。
窓もなく闇。

***

ルナと友人。
「夢じゃない。ジュゼがいる家よ。建てかけの家」
友人の彼氏とその友人(メガネ男子)と4人で捜索。

ルナは夢で見たブタ面男を見つける。


***

警察。
ルナ「ブタ面はジュゼの祖父を訪ねるはず。尾行してください」
母「この子は治療中で。。むすは普通では。。」
父に引きずって外へ出されるルナ。
「見損なったわ!親を呼ぶなんて」とルナ。


***

ジュゼ。半死状態になり脱糞している。
それを見ている幽霊となったジュゼ。

***

母「明日は出発よ」
壁に絵を描くルナ。森の中のジュゼの姿。

夜。家を抜け出す。

***


石材店のトラックの後ろに乗り込む。トラック動き出す。森へ。
煉瓦造りの家。

「こんなのやってられねえ」と1人の男が逃げる。それを追う男。

その隙に家に入るルナ。「ジュゼッペ!」

エアコンをつけようとリモコンを押したらエレベーターが地下へ降りていく。
再びボタンを押すと、エレベーターが上がってくる。

そこにはジュゼが乗っていた。
「助けてくれると思っていた」
キレイなジュゼとルナが抱き合い、逃げる。

ブタ面に気づかれぬよう森に逃げ込む。走る。走る。

***

朝靄のかかった池。追う男たち。隠れる2人。
顔を合わせてキス。
「離さないから、二度と」
「一緒に来ちゃダメだ」
「抱いて」
「ルナ、眠っちゃダメだ」

眠るルナ。ルナを置いて去るジュゼ。ジュゼは裸。
振り向くとルナがいない。微笑むジュゼ。

キレイなジュゼはジュゼの元へ。
キレイなジュゼがジュゼの口元に手を当てると、ジュゼは息を吹き返す。

直後、男に首を締められて殺害される。

***

ジュゼはドラム缶に入れられている。そこに大量の硫酸が注がれる。しばらく放置。


***


ルナの家の地下。ルナが書いたジュゼの似顔絵などを燃やしている。ルナ、横になる。ルナの瞳のアップ。

***

ドラム缶の中身を湖に捨てる。中身はドロドロ。粉々。湖の中で浮遊するジュゼの破片たち。無音。

かけらの一つをカメラが追っていく。湖の底から下水溝へ。岩肌(映画冒頭の)。ルナの家の地下。横たわるルナ。

馬に乗る時に着る服を着たジュゼ「ルナ、眠っちゃダメだ」
フクロウの視点。フクロウが飛び立つ。フクロウ、友人の家へ。

***

友人、ルナの家へ。
ルナがいないことに気づいた母と父。ルナの部屋へ。
壁の絵を見て、ギョッとする母。

地下へ。ルナの傍らにいるジュゼを見る友人。
父がルナを抱え上げて運ぶ。

***

海。波打ち際。ジュゼのかけらが紛れているかもしれない海。
ルナ、海の遠くを見る。
友人3人もいる。皆笑顔。

遠くで半裸の少年が海に飛び込み、波と遊ぶ。ジュゼ。
それを見て微笑むルナ。


終わり。

映画『母との約束、250通の手紙』1/31公開 

映画『母との約束、250通の手紙』1/31公開 


まずはこの実話自体が凄すぎる。。。
実在のフランスの文豪ロマン・ガリの半生(ほとんど一生)を描いているものです。

***

かなり強烈なお母さんをシャルロット・ゲンズブールが演じてますが、素晴らしい怪演。。。

そのまま演じちゃったらちょっと観客がついていけないレベルのお母さんなんですが、
ちょっと可愛らしく演じてる場面も多いので
このお母さんの心情にも寄り添いつつ観ることができます。

***




四コマ映画『母との約束250通の手紙』→http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2434


***


この強い強い愛情と生きる力を持った母親に育てられるロマンを演じるのがピエール・ニネ。

フランスでは2人ともトップスターですし、原作もベストセラー。

映画も大ヒットしたようですし
大ヒットすることが予測されていたかのようにものすごく製作費かかってると思いますよ、コレ。

美術と衣装が圧巻ですし
ロケ地何箇所あるんだってなくらいに、あちこちで撮影してるし
何日もかけて準備して撮影したであろうシーンでも数秒で過ぎ去ってしまう。

だから、何十年かの話なんですけど、バンバン話は進んでいきます。

実話ならではの、どこに話がいくのかわからない状態。
気づけばロマンはアフリカで戦闘機乗っていたりするので、ホント物凄いんですよ、この実話自体が。。


***


「母からの強い愛に応える息子」という軸が中心にあるので
筋書きのないストーリーでも大丈夫なんですが、

終盤、いきなりこの軸が崩れます。

息子の成功をひたすらに願っていたお母さんですけど
息子がついに作家デビューできることになった途端、完全スルーなのです。

どんなに喜んでくれるんだろう、きっと誇りに思ってくれるだろうと期待してたのに。。

お母さんからの手紙はバンバン届くんですが、全然スルーされるんです。


それは何故か、というのが終盤のミステリー。


****


お涙頂戴にしてないところがこの映画のホントに素晴らしいところ。

これを「どうぞ泣いてね!」みたいな空気でやられてたら、僕はデモしてましたよ。



あぁネタバレ厳禁!



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四コマ映画『母との約束250通の手紙』→http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2434




映画『his』

his(2020年製作の映画)

上映日:2020年01月24日 / 製作国:日本 / 上映時間:127分

話の中心は男性2人ですが、妻の存在感がいいですね。
この映画の肝です。

ゲイ映画に出てくる女性って、妙に理解のある人だったり、妙に邪魔してきたり、妙に嫌な人だったりするんですが
松本若菜演じる玲奈は独立した精神性があって奥行きがあって人間味がある役になっています。

『愚行録』でも良かったけど、松本若菜の演技すばらしいですよ。
後半の主役は松本若菜ですよね。



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四コマ映画『his』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2426



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ロマコメ映画に出てくる〝ゲイ友〟をあまりにも記号的に描いてきたことが、昨今反省されていますが

ゲイ映画による〝女性〟も物語の盛り上がりやオチのために都合よく使われがちなので、

この映画が分岐点になるといいなと思います。







四コマ映画『good people』

映画『good people』上映日:2019年12月07日


3人の迷える若者(?)が登場しますが、
やはり一番面白いのはソフトバンクのCMでおなじみのダンテ・カーヴァー演じるケイレブ。

朝チュンして2人でパンケーキ食べるのが夢などと言って、結構執拗に女の子にパンケーキを食わそうと図ります。

元ナンパ師だったっぽいセクシーイケメンのビリーは、そんなケイレブの夢を叶えてあげようとして
ナンパ術を伝授します。

でも上手くいかないんだけど、この2人が結構ブロマンス臭を醸してくるもんで「お前ら付き合っちゃえよ!」とでも言いたくなるほど。

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公式サイトhttp://goodpeople-movie2019.com

四コマ映画『good people』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2423

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マクガフィンとしての完璧夫婦(芦名星と玉山鉄二)を輝く星として崇めているから
その光を浴びてまるで自分が影の存在のような気になってしまうけど
実はこの3人にもそれぞれ夢はあるし、叶えようとする気力もある。

よっしゃ一歩踏み出そう!と心に決めてみると
今まで一点の曇りもない完璧夫婦だと思っていた2人の実情も見えてきて
「あ、意外と完璧でもないのか…」と知るわけです。

****

普通レベルにポンコツな3人への視点が優しい映画ですし
さりげない日常の映像も美しくて
人生に落ち込んでる時に見ると、ちょっとやる気出させてくれると思いますよ。



映画『マイ・ビューティフル・デイズ』ネタバレ&あらすじアリ









「今年のベスト!」という人もいるとのこと。
それもわかります。小さいけどとてもいい映画です。


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冴えない私がティモシー・シャラメに恋されちゃって困っちゃうぅ!
みたいな宣伝になっていますが、この映画が言いたい主題はそれとは違います。


マジメな高校教師がティモシー・シャラメに言い寄られて困るってのは、確かにこの映画の大きな出来事の一つですが。


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四コマ映画『マイ・ビューティフル・デイズ』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2417



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29才。
もちろんコドモじゃないけど、全然オトナにもじゃない。

教師という仕事をマジメに取り組んで
生徒とも一人一人真正面から向き合って
正直に正しくあろうと努めてきたスティーヴンスさん。

彼女は、演じるように生きている人。

外ではしっかりした人で通してるけど、
誰にも見られない部屋の中では下着姿でウロウロして、服も脱ぎっぱなしで散らかっていて、酒飲みながらスマホいじってる。
等身大の自分と「教師」の自分が大きく乖離した人。

ほとんとの人間はたぶんそう。
理想の自分と今の自分が全然違う。


****

ある週末。
演劇部の遠征の引率をしなきゃいけなくなって
自分の車で生徒3人と遠い街まで二泊三日の旅に出る。


ティモシー・シャラメを含めた一筋縄ではいかない生徒3人と
達観したような先輩教師らとの交流を経て

今まで生徒たちに見せたことのなかった不完全な自分の姿や
憧れだった母の死と向き合う。


****

ものすごく大きな事件なんて一切起きないし
大きな変化も起きない。

でも
人生のすごろくを1マスだけ進める。

そんな週末を描いた素敵な映画でございました!


*****


こういう映画の場合、俳優さんの演技が一番大事です。

先生を演じたリリー・レーブさんの演技が素晴らしい。
この演技でサウスバイサウスウェスト映画祭の最優秀女優賞を獲ってます。

ティモシー・シャラメももちろんさすが。
行動障害を持った少年をスターオーラ放ちながら演じてます。



*****


ある程度、年齢を重ねていて
ある程度、映画を観てきた人なら
観て後悔のない映画だと思いますよ。



*****


四コマ映画『マイ・ビューティフル・デイズ』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2417



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ネタバレっていうかあらすじは以下に。















演劇を見る女性。後ろ姿。
拍手。終わってみんな帰っていく。女性は立ったまま。

***

女性はスティーヴンス。29歳。高校の教諭。
部屋は結構散らかっている。酒を飲みながら金曜の夜を一人で過ごしている。

****


授業で生徒に語る。
「学校に収容されている。強制じゃないけど通わなきゃいけない場所ね。本当の自分ではいられないでしょ」

授業中にビリーが問題を起こす。

****

「あの子には行動障害があり、両親と義授爵している。旅行中は薬を自分で飲まなければならない」と校長。

授業の後、スティーヴンスは演劇部の3人を演劇大会に引率しなければならない。
スティーヴンスの車で3人を乗せて、2泊3日の旅。

行動障害のあるビリー。ビリーはスティーブンスに憧れている。
演劇が大好きなマーゴット。
陽気なサム。サムはゲイ。


問題はビリーの行動障害と、ビリーの追試。


****


「芸術科目が減って発表の場がなかったから、引率していただけて感謝です」とマーゴット。


***


道中。車がパンク。
「整備不良の車に生徒を乗せたの?」とマーゴット。

思わず汚い言葉が出てしまうスティーブンス。「ごめんなさい、学校では自制してるのに。」

JAFみたいなのを呼んで車の修理をしてもらって、ドライブ再開。


****

ステレオからアメリカというバンドの曲が流れる。
「古い曲ばかりですね」「父親が聞くような曲だわ」

スティーブンスは29歳。幼い頃母親が聴いていた曲を好きになり、今でも聴いている。

****

遅刻したが、会場に到着。ホテル。

ホテルのレストランで3人で食事。
スティーヴンス語り始める
「私も学生時代演劇をやってた。『じゃじゃ馬ならし』。演劇中に女子にキスされたの。校長に怒られたわ。それが最後の演技だったわ」

「早く出ましょう。また遅刻します。」とマーゴット。


****

開会式。代表みたいな人が演説をする。
そして前夜祭。
酔って踊るスティーヴンスをじっと見つめるビリー。

別の学校の演劇部を引率してきた男性教師ウォルターがスティーヴンスに近寄る。
「お邪魔かな」

少し会話してから
「君は雑談が苦手なようだね」とウォルター。
「大人との会話を忘れちゃった」
「僕は妻と話すから忘れない」
「ボーンッ」
「?」
「妻なんていうから爆弾落としたの」

****

ビリーに美女が近づくが、ビリーは逃げる。

****


ウォルターの部屋。ベッド。スティーヴンス、下着姿。セックス後。

「それにしても若いね」とウォルター。
笑い転げるスティーブンス。
「どうした?」
「気にしないで」


****

スティーヴンス、部屋に戻る。

回想シーン。
「高慢と偏見」を題材にした授業のシミュレーション。
鏡を見ながら授業の練習をしている。まるで演劇をするかのような授業。

下着姿で部屋をウロウロ。スマをいじったり。いつもの完璧な教師の姿ではない。


****


翌日。タイヤの修理のために隣町へ行く。ビリーもついてきた。

車内。
「子供の頃に聴いてた曲が好きなの」
「先生はレズビアン?」
「はい?」
「ごめん、不適切だった。レずビアンじゃないよね」
「それも不適切よ。私はレズビアンじゃない。悪いことじゃないけど」
「サムはゲイだ。去年教えてもらった。サムには友達が多い。僕には少ない」
「私にも友達は少ない。なぜこんな話に?」
「さあ」

車修理完了し、ホテルに戻る。


*****

本当はこの時間にリハーサルをしていなきゃいけなかったのだが、ビリーがそれを隠してスティーヴンスについてきていた。

ホテルに戻るとマーゴットが怒ってる。
「また遅刻?」
「ごめんなさい」いつもなら遅刻なんてしないスティーヴンス。

****

演劇大会の予選。舞台でマーゴットが「欲望という名の電車」のワンシーンを一人で演じる。
が、セリフが飛んでしまう。客席からは失笑が。
マーゴット、走って逃げる。トイレへ。
スティーヴンスが追いかける。

「練習したのに、忘れるなんて最低」
「でも立ち直る。今じゃないけどいつか立ち直るわ」
「才能ないの私。ビリーはきっと入賞する。ビリーは才能豊かで、学校はこの遠征にお金を払おうとするわ」

みんな知らなかったが、今回の遠征はマーゴットの両親が費用を払っていた。
「あなたは学校に芸術を取り戻す義務があるわ」とスティーヴンス。

****

夕食。4人でレストランに。ビリーとサムは予選通過し、明日本番。

マーゴットが根掘り葉掘りスティーヴンスに質問する。
「なんなの?マーゴット」
「レイチェルに失礼だ!」とビリー。
「レイチェル?ミス スティーヴンスと呼びなさい」とスティーヴンスは怒る。
空気を悪くしたスティーヴンスは一人先に出る。


****


ウォルターの部屋を訪ねる。ウォルターはセクシービデオを見ていた。
「あ、僕には妻がいるんだ」
「いまさら?」
「僕は酒を飲みながら続きを見て明日には妻のもとに帰りたい」
無言で部屋を出るスティーヴンス。

****

自室。ベランダ。スティーヴンス。
ノックの音が聞こえたのでドアを開けるとビリー。
「今日はみんな変ね」
「夕食食べてないでしょ」とお菓子を持ってきたビリー。

ビリーは廊下で他のドアのノックして回る。問題行動。
それを止めるためにスティーヴンスは仕方なくビリーを自室に入れる。

「悲しまないで!」「悲しくない!悲しくない!」
二人でベッドで跳ね回る。
部屋やベランダを走り回る。

「彼氏は?」「いない」
「心が傷ついたことは?」「母の死よ」

母は女優だった。若い時には大作に出た事があったくらいの女優。
離婚し母と二人暮らし。生活のために女優はやめた。
私が大きくなると仕事をやめて演劇を再び始めた。
私は母であることを忘れるくらいに女優としての彼女に熱中した。
他のキャストはみんな男。母はみんなをまとめて引っ張っていた。
ある男のセリフを聞いてから笑うシーンがあった。
母は笑った。いつもの笑顔だった。

スティーヴンスは泣いてビリーと抱き合う。
正気に戻ったスティーヴンスはビリーを部屋から追い出そうとする。

そこにノックの音が。
サムが入ってきた。
次にマーゴットが。

サムは知り合った男に冷たくされたらしい。
「世の中イヤな人ばかりよ。素晴らしい人もいるけど、大概違う。でも私たちは味方よ」とスティーヴンス。

ビリーは怒って部屋を出ていく。


****


翌日。演劇本番。

ビリーの演技。めちゃくちゃうまい。ティモシー・シャラメだもん。

「これが僕だ!なりたくない人間になるのか!僕はつまらない人間だ。あんたもだ!」
圧倒される客席。


***

ビリーとスティーブンス。廊下で会話。

「舞台上で、先生が隠してきた気持ちを表現したんだ。僕は先生の悲しみを癒せる。一週間前から薬も飲んでない。薬を飲んだら抜け殻だ。悲しみか抜け殻しかない」

スティーブンス、ビリーが薬を飲んでいないことを知る。
スマホで電話をかける。

「何を?」
「私は教師よ」
ビリー、その場から去る。

電話が校長につながる。
スティーブンス、どもりながら校長にビリーのことを告げる。


****


外に出るとウォルターがいた。二人でタバコを吸う。
「教師でいることは禁煙より難しい。僕だって真剣に働く。でも生徒とは一線を引く。内面まで見ることはできない」
「線を?目の前にいるのに?」
「大事なのは自分の子だ」
「子供いるの?」
「あぁ」

****

表彰式。ビリーは2位。
自分の気持ちを表現したビリーが喝采を浴びる。

***

帰り。車を出す直前。
サムに謝る男。ローズという男。
サムは嬉しそうに踊る。ビリーもみんなも嬉しそう。

****

ドライブの途中休憩でビリーがタバコを吸う。
「喫煙はダメね」とスティーブンス。

「ビリーは追試を受けたの?」とマーゴット。
「追試を持ってくるの忘れたの」とスティーヴンス。

受けさせなければいけないビリーの追試のプリントを持ってくるのを忘れていた。

「先生、うろついていいと思いますよ。嘘をつく事がただいいこともあります」とマーゴット。

****

マーゴットが設問を朗読し、ビリーが回答。
スティーヴンスが採点。Bマイナスで合格。みんな喜ぶ。

****

みんなそれぞれの家へ。

「薬のことを両親に話しなさい。両親を頼るのよ。そのための親よ」
「先生も誰かに頼るべきだ」
「頼れる母はもういない。でも進むわ」


終わり




四コマ映画『蜜蜂と遠雷』







「大人気俳優大集合ぉ❤️」みたいなポスターに敬遠せずにぜひ観に行って欲しい!


***


クラシック演奏家モノって音楽の厳しさばかりがフィーチャーされがちで
「だから音楽嫌なんだよっ!」って思わされることも多くてイヤになっちゃう。


でも今作は
音楽の喜びが表現されているのと同時に、
なぜ音楽ってものが生まれて今も引き継がれているのかも伝わってくる快作!


***



四コマ映画『蜜蜂と遠雷』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2418



***



映画としても素晴らしい。さすが『愚行録』の監督!

「物語は映像と音楽で語れる」ということを教えてくれるホンモノの映画でございます。


***


あと、オーケストラシーンではピアニストの後ろにプロの楽器演奏家たちがステージに上がっているわけですが

そのプロのオケのみなさんの
「プロ舐めんなよ」っていう視線(殺意?)が痛快でした。


****


森崎ウィンはこの演技で助演賞とるんしゃないですかね。この品格たるや。
そんなに美味しいエピソードがある役ではなかったのに主演みたいな存在感あった。


松岡茉優はいつも通り浮いてるんですが、
ラスト、あれだけ膳立てされてされてされて四面楚歌になってからの、あの怪演………。
あの怪演はさすが。。
ピアノ演奏シーンなんだけど、もう怪物のよう。。



松坂桃李の視点がこの映画の肝ですね。
他のピアニストたちは天才で、松坂桃李だけ普通の人。
キン肉マンでいうところのジェロニモ。
「音楽は天才だけのモノなのか!」と怒っているわけです。
しかし本物の天才たちを目の当たりにして…‥。



鈴鹿央士はこれがデビュー作。妖精度が凄すぎる。
おっそろしい逸材ですけど、映画界に収まってくれるかどうかが心配なレベル。



****


期待の割にはヒットしなかったんですよね。。

しかたない気もする。。
相当コアな映画ですからね。
異常なほどに研ぎ澄まされたギンギン映画ですから。

はい、観てください。




***


四コマ映画『蜜蜂と遠雷』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2418

四コマ映画『シライサン』

1月10日公開
Jホラーのニューアイコン『シライサン』


四コマ映画『シライサン』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2413

****

大体ホラー映画に出てくる人の部屋って暗いんですよ。

蛍光灯を普通につけりゃいいのに
部屋暗くしたままで
そのくせ物音とかしたり、気配感じて、ビクッてびっくりするのとか、何やってんだろこの人たちって思っちゃうので、あんまりホラー映画を正面から怖がることができない病なのです。

ホントに怖かったら夜寝れなくなったり
悪夢見たりするから、、
こうやって怖くないように自分で無意識に防御してるのかもしれませんが。

****

で、この『シライサン』明るいんです。
いわゆるJホラー的な暗くじめ〜っとしたシーンもそりゃあるんですけど
普通の日常シーンは普通に明るいんです。

で、その中でシライサンが出てくるんです。
だから怖いんです。

蛍光灯や日光に照らされてる状況ってのは
僕らが普通に暮らしてる状況です。

電気つけりゃいいのに電気つけない状況ってのは僕らの暮らしの中にはないのです。

僕らの暮らしの中にシライサンがチリーンと現れるから、怖い。

*****

「シライサンって承認欲求のカタマリじゃない?」というセリフがあるんですが
これがものすごくいいですね。

ホラーシリーズの1本目(これがシリーズとなるのであれば)って、ただただ怖がって全然客観的に見れてないのが多いですが
『シライサン』は1本目からして、登場人物たちは結構シライサンを客観的に分析してるし、なんならちょっと茶化してる感じもある。

これがだいぶ面白いですね。


*****


あと、登場人物たちの人間関係の描き方もいいですね。
なんかクールなんですよ。

じめ〜っと、じと〜っとしてない。
それぞれが一歩引いた視点を持ってるのが気持ちがいい。

でもそれでいて、ラストの男性キャラクターたちのそれぞれの選択ってのが、グッとくるわけです。
それまでドロドロしてない分。うまい。


*****


もちろんシライサンにはいずれ貞子と戦ったり
飛行機乗ってアメリカ行ってアナベルや復活したチャッキーと戦って欲しい。


四コマ映画『シライサン』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2413








『THE GUILTY/ ギルティ by AudioMovie®』特別先行試聴会

2019年11月21日。
TBSラジオ×ファントム・フィルム共同制作『THE GUILTY/ ギルティ by AudioMovie®』特別先行試聴会に行ってまいりました。

僕は映画『THE GUILTY/ギルティ』の配給会社であるファントム・フィルムさまからのご案内で一般枠で参加。


『THE GUILTY/ギルティ』を題材に従来のラジオドラマとは異なる、新たな音声コンテンツ「AudioMovie®」の配信がされるので、それを記念した特別先行試写会が開催される、
とのこと。


AudioMovie®(オーディオムービー)という言葉初めて聞きましたし、
〝新たな音声コンテンツ〟!とか言われるとちょっと胡散臭い感じもしたわけですが。。

しかし『THE GUILTY/ギルティ』が死ぬほど面白いのは知ってますし
TBSラジオのプロデューサー橋本吉史さんの名前も載っていたので
「これは相当気合の入った企画なんだろう」と思いまして、楽しみにしていました。



1. AudioMovie®(オーディオムービー)が生まれた経緯
2. AudioMovie®(オーディオムービー)とは
3. 『THE GUILTY/ギルティ』とは
4. AudioMovie®版『THE GUILTY/ギルティ』の感想
5. AudioMovie®の今後
6. 『THE GUILTY / ギルティ by AudioMovie ®』を聴きたいっ!



トークイベントには羽田圭介さん、TBSアナウンサー日比麻音子さん、TBSラジオ編成局制作部プロデューサー橋本吉史さんが登壇。







1.AudioMovie®(オーディオムービー)が生まれた経緯

プロデューサー橋本吉史さん(以下 橋Pさん)の発言を要約します。

橋Pさんは日頃「ラジオってなんか停滞してない?音声コンテンツって進化できないの?」的なことを思っておったそうな。

ポッドキャストも日本では人気が限定的なままで留まっている。
しかし、アメリカでは5年前から市場が拡大し需要が高い。
トークや朗読だけでなく、音声のみのドラマも人気。

それは、高性能なワイヤレスヘッドホンの普及が背景にある。
音楽以外の面白い音声コンテンツも多く求められるようになったからだろう。
日本にもその需要はあるはず。

一方その頃。映画『THE GUILTY/ギルティ』が日本上陸。
電話の音にスポットを当てたこの映画は、ラジオ業界(音声コンテンツ業界)で話題に。

確かに僕も試写会行きましたが、その後からTwitterでの盛り上がりがすごくて勢いそのままに大ヒットになったようです。
業界で話題になっていたのですね。

で、橋Pさん。
『THE GUILTY/ギルティ』は題材として最適。
これを音声コンテンツ化しよう!
ってことでAudioMovie®が生まれるのでした。

だいぶ省略されて語られたとは思うので、これが全てではないことも承知しておきましょう。

AudioMovie®公式サイト → https://audiomovie.jp/






2.AudioMovie®(オーディオムービー)とは

僕はてっきり、映画『THE GUILTY/ギルティ』のセリフをそのまま日本語吹き替えにして、セリフの間に状況説明の音声ガイドが入ってくるようなものなのかな、と思っておりましたが
違いましたね。
AudioMovie®独自のコンテンツでした。
『THE GUILTY/ギルティ』題材に一から作っている。「映画のAudioMovie®化」って感じでしょう。

AudioMovie®の特徴

ト書きや状況説明がない
セリフのみでした。
ただ、ドアを開ける、椅子から立ち上がる、ペンをカチカチする、部屋の中を歩く、などの環境音がガンガン入ってきますし
ヘッドホンで高音質でそれらを聞くと、電話の向こうの相手がどんな状況なのか、距離感などがイメージできてきます。

いかに緻密に計算された環境音であるかがわかります。

また、状況を説明する神様的な視点がないので、延々と主観のまま没頭聞いていられます。

これについてゲストの羽田圭介さんは
「客としてバカにされてない感じ」と言っておられました。
「能動的に楽しめる」と。

高レベルのエンターテイメントであるわけですが
反面、結構一生懸命集中して聴かないと難しいかな、と思いました。

『THE GUILTY/ギルティ』自体が〝微細な音声情報に集中する〟というコンテンツだったからかもしれないんですが
もっとライトに楽しめるもの、通勤電車に乗りながら、半分寝ながらでも楽しめるものも並行して製作していった方が、広がりはあるのかなと思いました。


■従来のラジオドラマ、音声ガイドとの違い

ラジオドラマ
ラジオドラマはナレーションによる説明が多いイメージですね。
近年では三谷幸喜脚本、松たか子主演の「イザベラ・バード 日本紀行」がありましたが
冒頭は三谷幸喜によるナレーションで始まり、環境音も充実はしていますが、それに加えて状況説明するナレーションが加わります。

音声ガイド
ここでいう音声ガイドは、視覚障害者用の音声ガイドのことで、既存の映画に音声ガイドを加えたものです。
セリフとセリフの間に音声ガイドの声優さんによる状況説明の声が挟まります。

拙文ですが、僕が書きました「音声ガイド」付き映画ってなに?体験&徹底調査!視覚障害者のためだけではないその可能性を紹介 | FILMAGA(フィルマガ) https://filmaga.filmarks.com/articles/2022
にその辺りのことが書かれていますので、よろしければこちらもどうぞ。。







3.『THE GUILTY/ギルティ』とは
さっきから言ってる『THE GUILTY/ギルティ』って何なんだ、観たくなるじゃねえか。という方もいらっしゃると思います。
死ぬほど面白いので、ぜひどうぞ。














4.AudioMovie®版『THE GUILTY/ギルティ』の感想

「ラジオドラマや音声ガイドとどう違うんだろう」「音声だけで理解できるのだろうか」という疑問を解消すべく聴きました。

映画『THE GUILTY/ギルティ』は88分。
AudioMovie®版では全3話に分けて、それぞれ15分から20分程度。1話完結バージョンは47分。
今回聞いたのは第1話のみ。20分でした。

会場は表参道のcafe ATLANTIS(http://cafe-atlantis.com/)という最上級にシャレのめしたところ。
この日の照明はこんな感じで暗い。逆コの字型のテーブルがガラスで照明が埋め込まれていて、基本青ですが、シーンによって色が変化しました。


AudioMovie®のロゴの入ったマカロンも配られ、このプロジェクトの本気度も伝わるわけです。
この一種異様な非日常の空間で、今回は聴くことになりました。


わかりやすい工夫

僕はすでに映画を見ていますので、だいたい覚えてるし、同時にちょこちょこ忘れてもいる。
そんな状況ですが、僕は映画よりもAudioMovie®の方が「わかりやすい」と感じました。

この映画の特色なんですが、舞台は緊急ダイヤル室のみですしほとんど主人公の男の顔がどアップで映っています。
男の顔をガンガン見ながら電話の向こうで行われていることを音声を頼りに思い描くのってちょっと難しいんです。

いっそ目を瞑っていたり、今回のような集中しやすい空間の方が、脳みそが楽イメージし始めてくれます。


映画のエピソードやシーンをいくつか削っている

誘拐事件の電話が来るまでに、2、3件電話が来ていたと思うんですが、それが1件になっていました。
同僚のおじさんとの会話もあったかと思いますが、それもカットされていたようでした。
わかりやすいように要素を削ってポイントを絞るためでしょう。


セリフと声優の演技

セリフもかなりわかりやすく組み立てられていたと思います。
声優さんの演技も素晴らしく、セリフ以上に役柄や状況や今後の展開を含んだ声の演技で、わかりやすく伝えてくださっていました。


わかりやすすぎる?
今回は相当集中して聴く状況が設定されていましたし、前後に製作者の熱い想いなんかを聞いたりもしていたので、めちゃくちゃ気合い入れてみんな聞いていたと思います。

だからかもしれないんですが、ちょっとわかりやすすぎるのかもしれないと思いました。

だからこそ羽田圭介さんが「●●わかっちゃった」と言っちゃったのでは。
●●わかるくらいに削ぎ落としてわかりやすくしすぎちゃったのかも。
(羽田さんが小説家だってのもあるかと思いますが)

映画版だともとエピソードが多いし、視覚情報も浴びるので「あれはどういうこと?ん?ん?」と思ってる間に話が進んで行き、あれよあれよと引き込まれるってのがあったんですが
今回のように丁寧に整理された音声情報だと「むしろ意外とわかりやすい」のかも。

ただ、繰り返しになりますが、今回は異常に集中させる空間で聞きましたし、
そもそも僕は「一回映画見てる」わけですが。


5.「ようこそ、この世界へ」視覚障害のある方の感想
参加者には視覚障害のある方が2名いらっしゃいまして、鑑賞後、男性の方にマイクが渡されて感想を述べられました。
この感想に僕は胸を撃たれました。

以下要約です。

「ようこそ、この世界へ」という感覚です。
目が見える状況でも目が見えない状況でも同じ情報を与えられれば、もしかしたら同じ想像ができているのかも知れない。

橋Pさんが「わかりにくい箇所はありましたか?」と質問すると
ちょっとキョトンとした感じで「与えられた情報で想像するんです」と答えてらっしゃいました。

ト書きを廃したAudioMovie®にあって「ちゃんと伝わるように」というのを橋Pさんは苦心して製作されましたし、
僕は「音声だけでわかるんだろうか」と心配しつつ聞いて「わかりやすかった」という感想を持ちました。

この男性の言葉を聞いて
我々は「わかる」ということに囚われすぎているのかもと思いました。

今回は映画『THE GUILTY/ギルティ』という元があるのでなおさら、まるで正規の答えがあるような気になっていました。

***

途中、主人公が隣の部屋に移動して誰にも見られない状況で同僚に電話するというシーンがあるんですが
僕は「映画を見ていない人は主人公が隣の部屋に移動したことがわかるのだろうか!」と勝手にドキドキしていました。

元の映画を「正解」だと囚われすぎて、それを想像できなきゃダメと思い込んでわけです。

音声ガイド付き映画を見たときも同じ過ちを冒していたのに、、またしても。。
聞いた音を頼りに自分が想像すればいいだけなのに、「自分の想像は合っているんだろうか」とテストを受けている感じになってました。

***

このように自分が囚われているものを外すことができる快感もありますし
視覚障害のある方と全く同じコンテンツを楽しんで感想も共有できることがシンプルに嬉しいです。
ワクワクし、胸躍ります。









5.AudioMovie®の今後

『THE GUILTY/ギルティ』はAudioMovie®向きな題材だったけど、今後はどの映画をやるんだろうと心配してましたけど、ものすごく杞憂でした。。

AudioMovie®用に企画し脚本を書き作品化していくというプロジェクトなんですね。思っていたよりもっともっと壮大なプロジェクトでした!
ブランド規格「AudioMovie® Code」をすでに作ってあり、これを脚本家やディレクターに公開して、企画やシナリオを募集しているとのことです。

下記の記事に詳細がございます。
 ↓ ↓ ↓ ↓
日本人がいまだかつて経験したことがない “主観の意識体験ドラマ” AudioMovie® (オーディオムービー) が誕生。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000263.000003392.html


****

ちなみに「AudioMovie® Code」をチラリと聞いたのですが

●ナレーションを減らす
●シーンを減らす
●聴覚はあまり記憶できないので、冒頭の伏線をラストで回収!みたいなことは難しいかも(これは検証が必要とのことでしたが)。
とか。だそうです。

AudioMovie® Codeは下記から取得申請できます。









6.『THE GUILTY / ギルティ by AudioMovie ®』を聴きたいっ!

『THE GUILTY / ギルティ by AudioMovie ®』を聴くには2通りの方法があります。

ポッドキャスト
Apple Podcasts / iTunes, Spotify, Castbox, SoundCroud, TuneInなどで聴くことできます。
「 AudioMovie ギルティ 」で検索すると出て来ます。
※「ギルティ」のみで検索するとすんげえいっぱい出て来るので「 AudioMovie ギルティ 」で。

公式サイト
公式サイトだと全話一気聴きも出来ちゃいます。


*****


今後、
ビッキビキに冴えまくった高品質のAudioMovie ®作品も聴きたいですし、
「ながら聴き」もできるようなライトな作品も必要になるかと思います。


それにしても近年「ホントにマジでそろそろいい加減にし欲しい……」と思うニュースばかりで
午前中にまずこの手のニュースにやられる…、心も体も消耗する…、という毎日なわけですが、
AudioMovie ®の発足は、久しぶりに希望の持てる明るいニュースでした!


四コマ映画『ジョーカー』

ジョーカー(2019年製作の映画)Joker



公開直後に観たけどあまりに心奪われて言葉になりませんでした。。


***


ホアキン演じるアーサーがもちろん可哀想だし、
自分との共通点が見えてくるたび苦しくなって、、
「いやいや、おれはアーサーじゃないし、まさかジョーカーなんかにはならない!」とグッと体に力が入る瞬間も多かったです。

アーサーの動きが気持ち悪いですし、楽屋で座ってるシーンの背中は痩せて骨ばっていて、魔物か妖怪のように見えました。
手足も長いし、肩がちょっと上がっていて、ずっと何かを警戒しているような感じ。

自分とは別の生き物として客観的に観たいのに、全然そうさせてくれない。

アーサー(てかホアキン)の手の爪が丸いんです。
手を大写しにするシーンがありまして、僕も大人なのに爪がまん丸でちょっと恥ずかしいんですが、「爪一緒じゃ〜ん…」と恐ろしくなりました。。


***

四コマ映画『ジョーカー』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2389

***

大ヒットですね。ま、話の筋も想像しやすいですし、実際に映画はものすごくわかりやすく作られてますからね。

ただ謎もありまして、監督は謎を謎として残したまま、絶対に答えを明かさないつもりのようですね。
(でもだいたいしばらくすると「あまりに何度も聞かれるから」っつって喋ったりもしますが)
なので、この話が結局どういう話だったのかは、現時点では明確ではありません。

****

自分がジョーカーになる可能性もあるし、自分がジョーカーを生み出す可能性もある。

この映画、ちょっとしたリトマス試験紙ですよね。
どういう感想持つかで人間性見えてきそう。

僕は「自分もジョーカーになる可能性がある」と怯える方が健全だと思いますけど。。





映画『サタンタンゴ』あらすじ&ネタバレ

タイトル。「SATANTANGO」

朽ちた牛舎や家屋の横パン。
大量の牛が出てくる。
雄牛が雌牛に交尾を迫るが雌牛は声を出して逃げる。
一頭が「はっじまっるよ〜」みたいな感じでカメラの前まで寄ってくる。

横パンしながら牛と豚、アヒルも登場。
荒れた村。



ナレーション
「雨季が来て畔が泥沼になり、町と隔絶される。街からの音は聞こえるはずもない」


***

1【やつらがやってくるという知らせ】



屋内。窓からの日差し。真っ暗だったが、長回しで次第に明るくなる室内。
「分け前を取ったら今夜出よう」とフタキ。

水を貯めた桶にまたがり股間を洗う女。精液を掻き出してる模様。
シュミット夫人。
「亭主が来たわ!」慌てる2人。

「今夜には高飛びだ!」とシュミット。
「一年働いた分を取られてたまるか!やっと農園が帰るんだぞ!8人で分けたら何も残らん!」
「お前と三等分だ」
「クラーネルと組んで金を持ち逃げしようとした男を信じられるか?」
「浮浪者みたいな連中が金を持ってたら名前も聞かれずに逮捕されるわ」
「都会で働くんだ!全て忘れて!」

****

ドアをノックする音。「シュミットさんいる?」と女の声。

「追い出せ!入って来たら殺せ!」
シュミット夫人が対応。

イルミアーシュが戻ってくるらしい。

「一年半も前に死んだやつがくると?」
「やつは魔術士だ。クソからでも城を作れる」とフタキ。
「イルミアーシュからは逃げられない」

シュミットが先に外へ。フタキが後を追う。

ナレーション「がんばれ!黄金の人生だ!」

*****

2【我々は復活する】


警察署の中、椅子に座る2人。
ペトリナとイルミアーシュ。
部屋の中に呼ばれて召喚状と身分証明書を提出。

警視は「人は自由が嫌いだ。怖いのだ。恐ろしいことなどないのに。秩序こそ恐ろしいのだ」

2人は警視からある任務を受ける代わりに釈放される。

*****

2人は酒場へ。
「全員爆破してやる。鼻にダイナマイトを詰めて殺してやる」と叫んでから外へ。

「やつらは下僕だ。一生変わらない
何が起きたかわかっていなんだ。動物の群れのようについて行きたいだけだ
お互いに疑心暗鬼になりながらも、毎晩布団の中に隣の女房がいればいいのさ」とイルミアーシュ。

シャニが合流。2人が死んだという噂を流した男。

*****

部屋の中から双眼鏡で外を監視する男。医者。

「フタキはそうやら何かを恐れている。フタキは死を恐れている」
外の様子をノートに記録していく。
「人は皆死ぬ。フタキ、お前もだ」
スケッチする。昔の栄えていた頃の村を描いたスケッチ。
昔に描いたスケッチを引っ張り出して、それを見てまた描く。

シュミットが裏口から出てくる。
アルカリの草地に。
向かう道で立ち止まり、フタキはコッソリ家を抜け出し納屋に行き、壁に隠れる。
フタキは動かない。
と記録する。

雨季には徒歩で街に行けなくなる。
春までバスは来ない。
村から出られない。

医者、酒に酔って転んで倒れて立ち上がってベッドに。何回も転んでしばらく動かなくなってから再び動き出す。
「だいぶ酔ってしまったようだ」
インスリン注射を打つ。
「酒がなくなった。どうやら外に出なくてはならないようだ」

***

医者は外に出る。外は雨だが傘を差さない。息が白くなるほど寒い。
最初から最後までずっと雨降ってるが誰も傘を差さない。

廃墟に逃げ込む医者。2階から女性が電話する声が。

「先生やる?安くしとくよ」と女2人が、火を囲んでいる。
この廃墟で客を取っているよう。

「シャニもいる。そうやって生活すれば?」
「男に金が入ればキンタマが黙ってない、女にも金が入るわ。」

廃墟を出る医者。
「もう長くはないわね」と医者について語る女たち。

ずぶ濡れになり倒れる医者。
死んだかと思いきや再び立ち上げる不死身医者。

林の中、少し先の道を歩く人に声をかけるも気づかれず、倒れる。

翌朝、発見され肩を担がれ救出。馬車の後ろに先生乗っけて馬車は進む。

****

<休憩>

****

3【蜘蛛の仕事 その一】

酒場。店主と男。もう1人客が来る。外は雨。

時計の音?(三拍子。秒のテンポではない音がずっとBGMで鳴っている)。
すごい雷。

ケレメンが入って来る。
「イルミアーシュとペトリナが来る。」
「イルミアーシュが無煙火薬の話をしていたらしい」
「俺のものはお前たちには渡さない!ここにあるのは俺のものだ。」と店主。
店主は倉庫でやけになり、大量の瓶を叩き割る。
しばらくして落ち着き、箒で割れた瓶を掃除。

「連中は朝にはここに着く」「いまは11時か12時だ」
「地面が臭いわ」とシュミット夫人。

****

4【ほころびる】

兄と妹が土に金を埋める。
「金の木がなるの?」と妹。
「水をあげ続ければな。みんな羨ましがる。」
「金があれば客間で寝られる?」

兄はシャニ。妹はエシュティケ。

母が客を取っていて、エシュティケは家に入れない。
朽ちた納屋に入り、そこからドアを見つめるエシュティケ。

エシュティケ、猫を抱えながら鼻歌。
「粗相したのね!」と猫を叱る。
猫を引きづり、叩きつける。「私の方が強い」
猫を網に入れる。猫、寂しそうな弱い鳴き声。

家から白い粉を入れたミルクを持ってきて
猫の顔を押し付けて無理やりに飲ます。

みるみるうちにおとなしくなる猫。
エシュティケは部屋の端から猫をじっと見ている。
猫はミルクに顔を突っ伏したまま動かなくなる。

白い粉は猫いらずだった。

猫の遺体を脇に抱えて林に戻ると金は土から掘り出されていた。
「俺が必要だったから取った」と兄。

エシュティケは雨の中、窓の外から酒場を覗き込む。
酒を浴びるようにのみ、踊る大人たち。

人間みたいな顔をした少女。
(人間離れした顔の少女)

エシュティケは畔を歩き続け、廃墟に。
ポケットの猫いらずを飲む。
脇に猫を抱えたまま仰向けになる。

「ついに物事は単純になった。
1人じゃないとわかってた。
天国にはみんないる。天使がくるのがわかった。」
とナレーション


*****

5【蜘蛛の仕事 その2(悪魔のオッパイ 悪魔のタンゴ)】

イルミアーシュとペトリナが村に着く。

酒場ではみんな金を分けている。
「娘を見かけなかった?見つけたらひっぱたくわ」とエシュティケの母。

ボークトットボークトット。

「連中を見つめるとすぐ悟られる。消えちまう。
本当の危険は下から来る。恐怖の停止状態がくる。
助けも来ない。
イルミアーシュは玉ねぎ一個で大成功した。
10日間タダで飲んだ。
ここは俺は築いた。
いつかこの国にも秩序が必ず訪れる。」
と店主。

***

泥酔しながら踊り狂う。それを窓外から覗くエシュティケ。誰も気づかない。

酒場に来た医者はエシュティケに気づいたが冷たくあしらってしまう。

エシュティケはこの後、朝まで歩き、自殺する。

****

額にパン乗っけて何往復もする男。
急に音楽止まる。ハリチ校長登場。

「さすがハリチだ」
「タンゴはいかが?」シュミット夫人がハリチを誘う。
「あなたは他の連中とは違うわ」

「連中がまた仕事に戻れて、私も好調に戻れたら、あなたを街に連れて行きたい」とハリチ。

みんな疲れて眠る。蜘蛛がビンやコップに糸を張る。
顔にも糸。

準備を始めている。再び動き始めるのだ。

***

休憩

***


6【イルミアーシュが演説をする】

エシュティケの遺体をみんなで囲む。

この悲劇の原因はなんなのか。この無垢な少女を殺したのはなんなのか
全員が無罪だと、皆さんは無実だというのでしょうか。
ならこれは何。
無実の人々による被害者?

イルミアーシュの演説によってみんな金をエシュティケの棺桶に入れていく。
金が貯まっていく。


****

7【正面からの眺望】

イルミアーシュとシュミット夫人がSEXした後。
服を着て髪を整える。

酒場の前でイルミアーシュ演説。
「さあ出発です。皆さんは自由なのです」
出発する村人たち。

それに対し「くたばっちまえ!」と叫ぶ店主。
「店を閉めるしかないね」とおそらく店主の母。


****

荷物もまとめて出ていく人たち。家具も壊していく。
「ジプシーに盗られるよりはね」
「美しく素晴らしいハンガリーよ」
一行はある廃墟に到着する。
そこはアルマーシ荘園。5棟はある大きな建物。

女性は酒を飲む。ここで寝泊まりをする。
「輝く未来が待っているぞ!」

フクロウが一羽、ジッと見ている。

村人は寝入るがみんな悪夢にうなされる。


*****

8【天国に行く?悪夢にうなされる?】

イルミアーシュの演説。カメラの位置、先ほどと反対。酒場からの視点。

*****

「連中が気づいたら大変なことになるぜ」とペトリナ。
「俺たちの時代が来たんだ。イルミアーシュ版の蜘蛛の巣の網だ!」とイルミアーシュは村人を上手く騙せたことに安心している。

シュテイゲルワルトの店に向かう。
霧に怯えるイルミアーシュ。「霧を見たことないの?」

途中、町の広場で馬が大量に現れる。
「誰を応援する?自分だ」
自由になり、あてもなくうろうろする馬たち。人間のよう。


シュテイゲルワルトの店。

警視に手紙を書く。内容は意味がわからない。

猟銃商人を呼ぶ。爆弾を頼む。
「私は民衆解放者ではない。悲しみの研究家だ」とイルミアーシュ。

***

9【裏からの眺望】

荘園で朝を迎えた一行。イルミアーシュが来ない。
「あいつは何を考えている」「俺たちは何しにきたんだ」
「俺たちはまた無一文だ!」

「エシュティケは猫いらずを飲んだだけだ!」
「イルミアーシュが来るのを待とう」
「誰のせいで金を取られた!」

イルミアーシュが来た。イルミアーシュに不満をぶつける一行。

「俺はみんなのためにもう3日寝てない」とイルミアーシュ。
「荘園計画を進めている。が、あの連中から監視されている。しばらくの間、圏内に分散し、彼らの監視がゆるくなるまで待ちましょう。その間、お互い連絡をとってはいけません。私とだけ連絡を取れます。さ、出発だ」

「金を返せ!」
「根性も信念もないなら返そう。自分の利益がわからないものには必要ない。」
返された金をまたイルミアーシュに返してしまう。。


****

トラックの荷台に乗せられてどこかへ。すごい雨。もちろん傘ナシ。

****

どこかについて、数人降ろされる。
数人(ハリチとフタキ)に荷台に乗ったまま。

イルミアーシュはメンバーそれぞれに地名を伝え、そこで用意した職に就くように指示する。
それぞれに当面の金(1000フォリント)を渡す。
「本当の任務を忘れないように!」

フタキだけは荷台から降り、去って行く。
悪い足を引きずって画面の奥まで見えなくなるまで映される。
フタキだけが唯一、イルミアーシュから逃れることができた。人間の希望。


******

10【悩みと仕事ばかり】

イルミアーシュとペトリナとシャニが街を歩いている。
もっっのすごい風が後ろから吹いている。枯葉やゴミなどを巻き上げている。

イルミアーシュから報告書を受け取った警官。
タイプする。

シュミット夫人。誰とでも寝る女。これに例外はない。

などと村人一人一人についての報告。

フタキはただ1人危険。だが、役に立つ。

タイプし終えた警官2人。「今日もいい日だったな」


*****

11【輪は閉じる】

医者の部屋。酒を飲む医者。

連中は何もせず、動かないでいることで、自らが最も恐れているものに捧げていることにも想像していないのだ。
どうせいびきをかき、天井を見ているだけ。
外に出る気もない。


上着を着て外へ。
鐘の音が聞こえる中、雨の降っていない道を
こちらに向かってまっすぐ歩いて来る医者。

荒廃した畑、斜めのカメラアングル、ドロドロの畔。
耳鳴りのように響く鐘の音。礼拝堂に近づく医者。
「トルコ軍が来るぞ!」とエンドレスで叫びながら鐘をうつ男がいる。

狂った男の鳴らす鐘を背に歩く。
「私はバカだ。天の鐘の響きを魂の鐘と間違えてしまった。私としたことが」と医者。

家の窓に内側から板を張っていく。部屋は次第に真っ暗になっていく。

医者はノートに書く。
「フタキは鐘の音を聞いて目を覚ました。一番近い礼拝堂は8キロ離れているが、そこには鐘がなかっただけでなく、戦時中に塔も倒れてしまっていた」




映画終わり




*****



"労働忌避(働いてない)の罪でイルミアーシュたちは逮捕されたけど、警察のスパイ網を組織することを交換条件にイルミアーシュたちを釈放。
彼らは農民たちに真実を伝えることなく言葉巧みに金を巻き上げて、警察のスパイとしてあちこちに送り込んだ”

ハンガリー語学者・元東海大学准教授である深谷志寿さんの解説より引用




四コマ映画『サタンタンゴ』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2371





ネタバレ『サタンタンゴ』



ハンガリーの巨匠タル・ベーラ監督の『サタンタンゴ』(1994)がついに日本公開!
全編モノクロで7時間18分!ななじかんじゅうはっぷん!

途中で2回休憩入ります。
カッコいいフォントで「INTERVAL」という文字がザーンと出てくるので、監督が休憩を勧めてくれているのです。
映画館にもよると思いますが、休憩入れると全部で8時間ちょっとかかります。

ウワサでは「これを観るのと観ないのとではその後の人生が違う」とかなんとか言われてまして
なんかケンカ売られてるような気にもなりまして
公開直後に行きましたよ。

ただ、僕は2回に分けて観ました。。
3部に分かれてるんですが、1部と2部を観て、翌日に3部を観ました。
ごめんなさいね。。でも許してください。全部で7800円払ってますから。。

でも、1回で見れば良かったなと後悔しました。
2日目に3部から加わったときに、1部と2部を連続で観てきた他の観客の疲労感とか謎の仲間意識に疎外感を感じたんです。。
「あ、アイツ金にもの言わせて2回に分けやがったな」という幻聴が聞こえてきましたよ。


仲間意識が芽生えるんですよ。

『サタンタンゴ』を見ることを「survive」と言うようです。俺たちサバイバーだね!という仲間意識があるのです。
流石にもう一回観に行く根性はないので、、僕は「サタンタンゴ」を2回に分けて見たという十字架を背負って生きていくのです。。


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四コマ映画『サタンタンゴ』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2371

『サタンタンゴ』の四コマ映画を描く!までが僕のサタンタンゴでした。

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このものすごい予告編(http://www.bitters.co.jp/satantango/)。全てのシーンがこの完璧な構図で作られてます。
もしこの予告編を見て「すごい!」と思ったのなら、もう大丈夫。絶対7時間18分あなたは眠ることなく最後まで見れます。ずっとこのクオリティですから。


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冒頭、ひたすらに朽ちた農場が横パンで執拗に写されます。どういうことなんだ、と思っていると牛が出てきます。そのあと豚とかアヒルとか出てきます。
これがどういうことなのかはずっっっっっとあとでわかります。

んで、やっと人間が出てきたと思ったら、それは女性なんですが、その女性が衝撃的な行動を取ります。
なんのためにそんなことしてるんだろう、と思ってましたが、それも後々わかります。。「すごいことしてんじゃん。。」

で、基本的に誰が誰かわかりません。誰かがその人の名前を呼ばない限りソイツが誰だかわかりません。

でも大丈夫。7時間18分あるから。いやでも全員覚えます。


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恐ろしいまでの映像力で惹きつけられますし、俳優さんの力ももの凄い。。
本人か!と思うほどの迫力。

ちなみにハンガリーは「東欧では成功した国」とのことで、当時も実際は大繁栄していたようですね。
だとしたらあの実在性はなんなのか、と。あの世界があるとしか思えないリアルさでした。


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つまりは普遍性ということですね。時代や国に依らない。いつでもどこにでも突き刺さる人間の愚かさをグッサリと突き刺してきます。
今の日本にも残念ながら当てはまると思います。
どういうわけだか今日本で25年経ってやっと初公開されるのは、残念ながら偶然でもないし、時期ハズレでもありません。。

もうほんとに怖しいですよ。『サタンタンゴ』を地でやってるなんて。。


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連日満員の大ヒットで、全国拡大ロードショーされますので。
ぜひ一生に一度のイベントとして『サタンタンゴ』観るべきです!


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四コマ映画『サタンタンゴ』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2371





ネタバレは以下に。。
























猫は死んでないようですね。獣医師の監視のもと安全に行われて、その後タルベーラ監督がその猫を飼ったらしいです。
にわかに信じらないんですけど、そうらしいです。。
どう観ても死んでましたし、死んでないにしても、めちゃくちゃ怒る人いそうです(実際動物愛護団体から非難されたようです)。


あと、これもパンフに書いてあって衝撃だったのですが、、この『サタンタンゴ』の大筋は

"労働忌避(働いてない)の罪でイルミアーシュたちは逮捕されたけど、警察のスパイ網を組織することを交換条件にイルミアーシュたちを釈放。
彼らは農民たちに真実を伝えることなく言葉巧みに金を巻き上げて、警察のスパイとしてあちこちに送り込んだ”
という話だったのです!

ハンガリー語学者・元東海大学准教授である深谷志寿さんの解説より引用いたしました。

"「えっ、そんな話だったのか!?」と驚くかもしれないが、この作品ではそのこと自体はあまり重要ではない。”
と優しく言ってくださっています。


僕もこれ読んでびっくりしまして、あの農民たちスパイとして各地に振り分けられていたんだ。。全然本人たちわからないままそんなことになっていたなんて。。確かに「監視しろ」って言われてましたけど。
可哀想に。。騙されて金取られて、農園を買うという夢も潰されて。。。


フタキだけは寸前で逃げましたね。トラックを降りてずっと遠くに背中が消えるまで歩いて行きました。
フタキは最初はイルミアーシュを盲信していましたが、正しく疑う姿勢で真実を見極められました。
人間にとっての希望ですね、フタキは。

ネタバレ/50年後のボクたちは(2016年製作の映画) Tschick

若き名匠ファティ・アキン監督の中では、ライトな青春映画かと。
ま、主人公たちは14歳で車を何題か盗んで酒とタバコやるわけですから、なかなかの犯罪犯してるわけですが。。
スクールカーストの底辺にいる主人公マイクは、クラスの中ではほとんど「無」の状態。
そんなにいじめられてる感じはないけど、とにかく「無」。
「サイコ」って言われたりもするけど。
マイクは頭の中で
美女と出会ったり、嫌な奴を射殺したりとかなり過激な妄想を映像化しますが
これも全然真っ当な14歳。
僕も今だにイヤな奴は脳内で惨殺しています。

****

マイクの殻を破って外に連れ出してくれるのが、不思議転校生チック。
相当な家庭の事情もありそうだし、どんな生き方をして来たのか聞くのが怖いレベルだけど、マイクのことを気に入って、盗んだ車でルーマニアへ走り出します。
ドイツから陸路でルーマニアに行くと、オーストリアとかハンガリーを通過しなきゃいけないという結構過酷な車移動になります。
彼らは一応目的地をルーマニアに設定してるけど、本当はどこでもいい。
ここじゃないところへ行けるならどこでも。
友達と2人だったらなおさら何処へだっていい。

****
同監督の『そして、私たちは愛に帰る』でもそうだったのですが、
表面上でわかりやすく怒っているアクションよりも
背後で静かに続いていることや、
一回しか語られ中事実、
一瞬しか起きなかった行動などに、この映画の本質があります。
単なる青春映画ではなく、
あらゆる社会問題の最終的な犠牲となる子供、若者たちの静かな戦いを描いていますね。
ノリとしてライトですが
かなりアウトローです。
こんなアウトローな雰囲気なのに
なんどもかかるBGMが『渚のアデリーヌ』https://www.youtube.com/watch?v=-CFKB8sYTIM ってのがウケる。。
絶対にわざと笑かしにかかって来ている選曲です。

しかも、このほんわかとした幸せに満ちた曲がヒットした1970年代のドイツは
東西ドイツの関係も正常化して、ドイツ再統一への希望を持った時代だったようです。
そんな希望に溢れた時代を生きて来た大人たちによって
苦しめられている若者たち、という対比のための選曲かもしれません。
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フィルマガ映画コラム連載です!
楽しいドイツ映画を紹介しています。ぜひよろしくお願いします!
 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ドイツビールのお祭り「オクトーバーフェスト」とは?ビールを飲みながらドイツのコメディ映画を観よう! | FILMAGA(フィルマガ) https://filmaga.filmarks.com/articles/3017
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ネタバレはコメント以下

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チックはゲイでしたね。
本当にマイクのことが好きだったかどうかはわかりません。
「好きだ」と言える相手が欲しかったのかも。
マイクなら自分のセクシャリティを拒絶しないだろうと思っただけのようにも見えます。
終盤、車の事故によって2人の夏休みは終了。
チックはマイクを置いて逃走。
マイクもチックを引き止めません。
それ以降、チックの生死すらマイクにはわからない。
マイクは裁判に出廷します。車盗んだり色々犯罪やってるんで。
「主犯格はチックであってマイクは責任を負わない」とマイクの父と弁護士は主張しますが、
それに対して
「計画は2人で考えた」とマイクは語ります。
ウソをついてチックとの絆を傷つけたくなかった。
腹を立てた父はマイクに飛び蹴りをします。
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夏休みが明けて、学校が始まると何やら雰囲気が変わったマイクにクラスメイトが注目します。
クラスでいちばんの美女タチアナも急に態度を変えてマイクに接近しますが
当初タチアナに憧れていたマイクは興味がなくなっていて
タチアナにそっけない態度をとります。
「それよりチックに会いたい」
マイクは日中刑罰の奉仕活動。
夜は母と過ごします。
(母のアル中は改善方向へ向かってるっぽい)
マイクがチックと一緒に乗った車「ラーダ」が
再び盗まれたと警察から連絡があります。
きっとチックからのメッセージだとマイクは考えます。
「チックは彼らしくどこかで生きている」
50年後、あの岩で会えますように。