フクデミー賞演技賞2019

フクデミー助演女優賞(★最優秀

★レイチェル・ワイズ(女王陛下のお気に入り)
ローラ・ダーン(マリッジ・ストーリー)
パトリシア・クラークソン(マイ・ブックショップ)
木内みどり(エリカ38)
ベティー・ガブリエル(アップグレード)



レイチェル・ワイズ(女王陛下のお気に入り)。
エマ・ストーンやオリヴィア・コールマンに比べるとそんなに美味しい役でもなかったはずなんだけど、ひたすらにカッコ良くて面白い。そしてやっぱカッコイイ。
それでいて、結局は夫の言いなりになっているだけという切なさも。。


ローラ・ダーン(マリッジ・ストーリー)。
ゴールデングローブ賞獲りましたね。嬉しい。女性差別に怒っている弁護士役です。「女性差別は確かに問題だけど、私の離婚問題とごっちゃにしないで欲しいんだけど。。」というスカヨハの視線なんて全く気づかずに、突進していきます。この弁護士でドラマシリーズ作ったら観る。


パトリシア・クラークソン(マイ・ブックショップ)。
典型的な保守系の悪役。意味が分からないほどに嫌がらせしてくるやつ。でもパトリシア・クラークソンがやると切なく、悲しく、虚しく、そしてちょっと可愛く見えてくる。


木内みどり(エリカ38)。
詐欺のラスボス。浅田美代子演じる雑魚詐欺師を手のひらで遊ばせる極悪ラスボスです。素晴らしい迫力&奥行きでした。合掌。


ベティー・ガブリエル(アップグレード)
『ゲット・アウト』でノーノーノーノーノーノーノーノーノーノーって言っていたお手伝いさんを演じた女優さんですよ。『アップグレード 』では全然奥行きのない、キャラも描かれていない捜査官の役でしたが、死ぬほどカッコよかったですね。。素晴らしい。







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フクデミー主演女優賞(★最優秀)

★エヴァ・メランデル(ボーダー 二つの世界)
 竹中涼乃(種をまく人)
オリヴィア・コールマン(女王陛下のお気に入り)
筒井真理子(よこがお)
萩原みのり(お嬢ちゃん)
和田光沙(岬の兄妹)






★エヴァ・メランデル(ボーダー 二つの世界)
俳優コンテストで1位です。もう素晴らしすぎる。特殊メイクでほとんど表情動かせないのに、ふっとわき起こる、自分でも体験したことのない恋愛感情が芽生えた瞬間の表情。なんであんなことできるのか。それからも延々ずっとすごい。脚本が物凄いところ行っちゃてるんだけど、全然置いていかれることなく異形の存在として世界の真ん中に立っていました。ありがとうございます。

 竹中涼乃(種をまく人)
目がいいし、顔もいいので、特に子役だし、演技がイマイチの場合もあるんですが、竹中さんは涙ポロポロ流せますし、黙っているときの演技さえも素晴らしい。


オリヴィア・コールマン(女王陛下のお気に入り)
あんなにも空っぽの人間をよくあんなにも愛らしく憎たらしく演じられるものです。演技の技量もそうですが、存在感はあるのに、どことなく軽い感じがいい。

筒井真理子(よこがお)
無双でした。邦画では1位ですよ。文句ないでしょうよ。表情の種類一体何種類あるんだ。演劇畑から来た人らしい体の動きもこの役の変化にあっているし、しかも単なるおばさんにも見える。すごい。


萩原みのり(お嬢ちゃん)
『ハローグッバイ』での演技と全然違ってた。。別の女優さんのよう。”みのり”をなんの保護膜もなく生まれ出てしまった細胞の一つのように演じておられました。


和田光沙(岬の兄妹)
ラストの咆哮。。実は全てわかっていたのでは、、と思わせる叫びでした。見ていて辛くて「妹は自分ではよくわかっていないから大丈夫だろう」と観客としてもそう思いこみながら観ていましたが、そんな僕の薄っぺらさを引き剥がすあの叫び。1人の人間の尊厳の叫びでした。





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フクデミー助演男優賞(★最優秀)

★ジョー・ペシ(アイリッシュマン)
エーロ・ミロノフ(ボーダー二つの世界)
森崎ウィン(蜜蜂と遠雷)
鈴鹿央士(蜜蜂と遠雷)
マハーシャラ・アリ(グリーンブック)




ジョー・ペシ(アイリッシュマン)
『アイリッシュマン』で唯一良かったのがジョー・ペシ。老い方が半端ないし、もはや誰だかわかんないくらい老いてた。

エーロ・ミロノフ(ボーダー二つの世界)
もう1人のジョーカー。この人も幼い頃から優しくしてくれる人間がいてくれたらこうはならなかったのかも。

森崎ウィン(蜜蜂と遠雷)
この映画の中で一番アクの少ない役。しかしながらこの品格。天才として生まれ育ったことにビビっていない男。カッコイイ。

鈴鹿央士(蜜蜂と遠雷)
飛び道具。映画界におさまっていてくれるとは思えない逸材。

マハーシャラ・アリ(グリーンブック)
助演ですよね、この役。いろんな要素を持った1人の人間を美しく演じておられました。




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フクデミー主演男優賞(★最優秀)

★ホアキン・フェニックス(ジョーカー)
松坂桃李(新聞記者)
アダム・ドライバー(マリッジ・ストーリー)
ビクトール・ポルスター(Girlガール)
ダビード・ディグス(ブラインドスポッティング)




ホアキン・フェニックス(ジョーカー)
これはもうしょうがない。ホアキン・ジョーカーが主演男優賞とるのは誰にも邪魔できない真理です。

松坂桃李(新聞記者)
松坂桃李クラスの俳優がこの映画に出たということ自体の素晴らしさ(相手役は日本の女優がみんな断ったからシム・ウンギョンになったんだからね)と、ラストの表情。さすが。抜きんでてる。


ビクトール・ポルスター(Girlガール)
無表情だし、苦しいとか辛いとかを言わない役ですが、残酷なカメラに写されている彼女はずっと辛い。。悲しい。。僕は完全に同期して観てしまいました。。

ダビード・ディグス(ブラインドスポッティング)
コメディからシリアスからサンペンスから社会派から、全て詰まったこの映画の主演俳優としてなんの心配もなく映画を引っ張っていました。ラストのラップも力強く悲しい。。



2019年映画ベスト30

❶Girl/ガールhttps://filmarks.com/movies/80577/reviews/69213680
❷サタンタンゴhttps://filmarks.com/movies/55578/reviews/73187476
❸ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうたhttps://filmarks.com/movies/79360/reviews/67009780
❹芳華-Youth-https://filmarks.com/movies/78406/reviews/65186420
❺女王陛下のお気に入りhttps://filmarks.com/movies/74129/reviews/63392306

❻ボーダー 二つの世界https://filmarks.com/movies/82558/reviews/74970080
❼だってしょうがないじゃないhttps://filmarks.com/movies/87045/reviews/77243562
❽ROMA/ローマhttps://filmarks.com/movies/80397/reviews/61082434
❾蜜蜂と遠雷https://filmarks.com/movies/81435/reviews/76738085
➓ジョーカーhttps://filmarks.com/movies/80819/reviews/74730037

11.ハンターキラー 潜航せよ
12.第三夫人と髪飾り
13.お嬢ちゃん
14.種をまく人
15.よこがお
16.田園の守り人たち
17.マイ・ブックショップ
18.THE GUILTY ギルティ
19.スパイダーマン:スパイダーバース
20.岬の兄妹

21.家族を想うとき
22.マリッジストーリー
23.アクアマン
24.工作
25.ゴーストマスター
26.鉄道運転士の花束
27.僕たちは希望という名の列車に乗った
28.アメリカンアニマルズ
29.フリーソロ
30.新聞記者

映画『テッド・バンディ 』

何度も映像化されているテッド・バンディ(セオドア・ロバート・バンディ)ですが
今回はザック・エフロンがテッドを演じています。
ザック・エフロン名演じゃないですか、これは!

さらに、テッドの恋人の視点が強めだというのが大きなポイントですね。
単なるシリアルキラーものではなくて
「身近な人が実はシリアルキラーでした」という恐怖と混乱を実話を基に描いています。

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四コマ映画『テッド・バンディ 』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2442


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テッド・バンディといえばここに書くことすらためらうほどの殺人鬼。
シリアルキラー の語源になった男で、裁判官の言葉を借りると「極めて邪悪で衝撃的に凶悪で卑劣」な男。

しかし、IQ160でイケメンで立ち居振る舞いも堂々としていてユーモアもあるので
裁判がテレビで放映されると女性ファンが増えていき
傍聴席は毎回満席、ファンレターも届くという状況。

自分で自分の弁護をできるほどの頭を持っていたので
メディアも翻弄され、
事件を州をまたいで実行されていたことから
それぞれの州警察の連携もとれず
なかなかテッドを有罪にできない。

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テッドの恋人の視点になっているので
観客側も「有罪なの?無罪なの?」と揺さぶられながら観ることになります。

パンフによるとこれは監督の意図通り。
監督のジョー・バーリンジャーはドキュメンタリー作家らしい個性で
他の映画との差別化が図られています。

監督曰く
「真実は誰でも見えるとことにありましたが、手遅れになるまで、誰1人その真実に立ち向かうことができなかったのです」とのこと。


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四コマ映画『テッド・バンディ 』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2442







映画「シシリアン・ゴースト・ストーリー」







あまりに衝撃が強すぎて、自分がどういう感情なのかわからない状態が長く続きました。

ちょうど湖にカケラたちが浮遊してるあのシーンのような感じ。
上へ下へ、どこに行くかわらかない。
どこに気持ちを収めていいのかわからないし、気持ちを収めてしまうのが罪なような感じもする。。


***

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ですね。。
今作も方が先ですが。


実際の陰惨な事件の映画化ですが

せめてその人生の中で美しく甘酸っぱい時間があって欲しい
せめて人の温もりで温まる時間があって欲しい
という製作者の願いでしょう。

もう、泣けて泣けて。。。


****


ジュゼッペは悟空のフィギュア持ってるんですよ。
超サイヤ人化した悟空。
ちょっとオタクみたいな扱われ方してましたね。

 ↓


四コマ映画「シシリアン・ゴースト・ストーリー」→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2435

いつか会うことがあったら新品の超サイヤ人を8体買ってあげるよ、おじさんがっ!(涙)


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ネタバレっていうか全ては以下に(涙)。



































フクロウ。
濡れた岩場。
上下がわからないカメラワーク。カメラがどんどん上がっていく。水面。水飲み場の排水口。

そこでジュゼッペが水を飲み、下校。林の中に入っていく。ルナがこっそり付いて行く。


***

小鳥と戯れるジュゼッペを覗き見るルナ。
奥へ進むジュゼッペ。2人は出会う。

ジュゼッペはルナから持っているラブレターをからかう。
宛名はジュゼッペ。
「他のジュゼッペよ!」とルナは嘘をつく。

野犬がウサギを食べている。野犬がルナに吠える。ジュゼッペが助けに来て、一緒に逃げる。
ジュゼのカバンを囮にして逃げ切る。カバンに食いつく野犬。

***

無事にジュゼの家に到着。
「お礼のキスくらい」
「ダメよ、チーズ屋が嫉妬するわ。明日学校でね。」

ジュゼは納屋からバイクを出してくる。
「13才でしょ?」
「安全運転だ」

ジュゼはルナを後ろに乗せてバイクで走る。
「母が付き合うなって」とルナ。

乗馬クラブへ。ジュゼ、馬に乗る。
「怖くないよ」とルナに馬を触らせる。
「乗ってみる?」
「今度にするわ」

ルナ、ラブレターをジュゼに渡して、キスをする。
「家に着くなり後悔する?」とルナ。
「全然」とジュゼ。

ルナ、廃れた厩舎に入る。馬が数頭いるだけ。いななく馬を見つめる。

****

車道を歩くルナ。向かいからバンが来て、運転していた父が降りる。
父、ルナを抱きしめる。

****


ルナの家。
「学校のあと行方不明に。自分が何したかわかってるの?私たちとあの人たちはなんの関わり合いもないの」と母。
「夕飯食べないとインスリンが…」と昼の残りの大量のパスタを食べる父。
「あなたまで同じ過ちを繰り返さないで」と母。
「結婚なんて早いし、会いたい人と会うわ」とルナ。
母、ルナにビンタ。


***

ルナ、部屋から懐中電灯の発信信号で隣の山の家に住む友人と会話をする。
「ミッションは達成した。でもそのあとおかしなことが起きた」とルナは発信する。

***

学校。ジュゼは休み。
友達「どこがいいの?馬とサッカーとゲームの男なんて」
ルナ「頭いいし、楽しいわ」

***

ジュゼの家を訪ねるルナ。
インターホンを押しても誰も出てこない。二階の窓から睨むジュゼの母。

***

その夜。ルナの自宅の地下室。岩を掘り出したような部屋。小さなフクロウ。フクロウを抱くルナ。


***

学校。
ルナ「もう17日もジュゼが休みです。何があったんですか」
女性教師「何も聞いてません。あれば聞いてるはず」

***

林の中のジュゼのカバンを拾うルナ。
大きな木の裏にジュゼを発見。「見つけ出せるのは君だけだ」とジュゼ。ジュゼは幻。
ジュゼのお気に入りの超サイヤ人化した悟空(ちょっと壊れてる)のフィギュアを抱きしめるルナ。


***

その夜。ルナの部屋。ちゃんと組み立て倒された悟空のフィギュアが飾ってある。ジュゼのノートを読むルナ。

***

翌日。ジュゼの家。
ルナ「ジュゼにカバンを渡してください。ジュゼはどこ」
ジュゼの母がルナを抱きしめる。
父「病気だから二度と来るな」
ルナ「明日また来るから!」

去り際、家の中から「ジュゼッペ!愛する我が子!」と泣き叫ぶ母の声。


***

ルナの家。地下。サウナから出てくる母。
ルナ「ジュゼに何があったの?」
母「あとにして」

***

ジュゼの家に侵入するルナ。
ダイニングで泣いているのか、呪文を唱えているようなジュゼの母を横目に見る。

2階のジュゼの部屋。馬に乗る時にかぶる帽子と馬に乗ってる時の写真に触れる。

****

車の後部座席にいるジュゼ。
運転している男「父親に会えるんだ。嬉しいか。お前が人に見られるとまずい」
「お前らは警察と協力し、マフィアを告発した。改悛者は家族を忘れるしかない。お前の父の仲間の多くは立派な棺桶を用意している。」

ジュゼ「怖気付くもんか!」

ジュゼは袋をかぶせられる。男3人。ジュゼは家の中に入れられ、鎖を付けられる。家の中にもう2人。
「お前の父はクズだ。しゃべり続けるとお前の命はない」
ジュゼに新聞を持たせ写真を撮る。
「父親とジジイがどう思うかな」
男たち、写真を封筒に。

***

ジュゼの家。その封筒を持ったジュゼの父親。
ジュゼの母にそれを見せない。

***

ルナの部屋。ルナが悪夢を見て苦しんでいる。
父がルナを抱きしめる「大丈夫だ、父さんがいる」
「またあの夢を見たのか。警察が探している。今は待つんだ」

母が来る。
母「学校へ行きなさい。最高の天気よ。今年は試験もある。今のままじゃダメ」
プリプリ怒っている母。娘に優しい父。それを見てまた腹を立てる母。

***

地下。フクロウに微笑むルナ。

***

ルナ、友人に髪を青く染めてもらう。友人とともに青く染めた髪の毛。

「ジュゼッペがいない。どうする?」というビラを街で配る。
けげんそうな顔をする町の人たち。
警官「警察が無能だと?」

***

家。
母「反抗するやり方を変えたら?矛先は私じゃないでしょ」
ルナ、母にビラを渡す。
母「いい質問ね。あなたは勉強しなくなる。あなたは落第する。あなたはもっと頭のいい子よ」
ルナ「みんなと一緒に無視しろと?誘拐犯は町の人よ。彼は私の全て。考えずにいられない。わかる?」


***

学校。ジュゼの席に別の男子が座っている。
ルナ「あんたの席じゃない」
男子「恥知らずの息子はもうこないさ」
ルナ、男子にビンタ。


***

家。
母、バリカンでルナの頭を坊主に。

***


ルナの部屋。隣の山の友人も自分で髪を切ろうとしているのが見える。
ルナ「やめて」

***

ルナからのラブレターを読むジュゼ。ポケットに入れてある。
監禁されている部屋。半地下。小さい窓から光。
足に鎖。

ルナの手紙「夢に見るならあり得るはず」

男たちが入ってくる。手紙を枕の下に隠す。
鎖を外れて、おしっこ。男、タバコを数。パンとミルクが与えられ、食べる。
「趣向を変えてみた。お前ももう大人だ」とエロ本を差し出す男。

男「食い終わったら父親に手紙を書け」
ジュゼ「いままで書いた分は」
男「届いてる」
ジュゼ「父さんにとって僕はどうでもいい。僕がここにいるのは家に戻れないからだ!」

***

夏。
ちょっとだけ髪が伸びたルナ。弁当を作って父とルナは釣りへ。
「犬も食わん」と母が作った弁当を捨てる父。
パンだけ食べる2人。

「お前にとって大変な一年だった。よく卒業できた。次は町の高校だ。俺の人生で何よりも大切なのはお前だ」

湖の向こう岸にジュゼの母。
追うルナ。逃げる母。誘われてレンガ造りの廃屋を見つける。中に入る。
中年の女と男が立ちバック。奥へ進むと、岩肌が剥き出しの井戸の底のような場所。
階段を降りていくと頭まで水に浸かる。ジュゼの水の中にいる。手を伸ばすジュゼ。


父が溺れるルナを抱え上げる。
ルナ「行かせて!」


***

男に髪を切られジュゼ。
ジュゼ「あんたに子供はいる?」
男はシカト。

***

ルナのラブレター
「私と付き合ってくれる?イエスならそれは世界で最も素敵なこと」

手紙を土床に埋めるが、またすぐに掘り出して手紙にキス。
月光がジュゼを照らす。

「ここからだしてくれ!」暴れるが取り押さえられて鎖で繋がれる。


***


退院したルナ。
「チーズ屋のロレダーナが高校に行ったわ」と友人。
友人「私彼氏できたの」
ルナ「最近母が優しいの。スイス人も変わるのね」
友人「引っ越しするの?」
ルナ「母が兄弟と電話してる。多分そこへ」
友人「なぜ黙ってたの」

***

車で運ばれるジュゼ。
ジュゼ「海の匂いがする。海を見せてくれ!」
男が車を止め、ジュゼを外に出す。「ここに海はない」

ジュゼ「あんた、父さんの友達だろ!声でわかってた。誰にも言わない」
再び車に乗せられるジュゼ。「ゆるく結んでおいてやる」

山道をカメラがパン。遠くに海があった。


***

ルナが池に溺れてる時に見た煉瓦造りの廃屋へと連れて行かれる。
なかのえれバーターで地下へ運ばれ、監禁される。
窓もなく闇。

***

ルナと友人。
「夢じゃない。ジュゼがいる家よ。建てかけの家」
友人の彼氏とその友人(メガネ男子)と4人で捜索。

ルナは夢で見たブタ面男を見つける。


***

警察。
ルナ「ブタ面はジュゼの祖父を訪ねるはず。尾行してください」
母「この子は治療中で。。むすは普通では。。」
父に引きずって外へ出されるルナ。
「見損なったわ!親を呼ぶなんて」とルナ。


***

ジュゼ。半死状態になり脱糞している。
それを見ている幽霊となったジュゼ。

***

母「明日は出発よ」
壁に絵を描くルナ。森の中のジュゼの姿。

夜。家を抜け出す。

***


石材店のトラックの後ろに乗り込む。トラック動き出す。森へ。
煉瓦造りの家。

「こんなのやってられねえ」と1人の男が逃げる。それを追う男。

その隙に家に入るルナ。「ジュゼッペ!」

エアコンをつけようとリモコンを押したらエレベーターが地下へ降りていく。
再びボタンを押すと、エレベーターが上がってくる。

そこにはジュゼが乗っていた。
「助けてくれると思っていた」
キレイなジュゼとルナが抱き合い、逃げる。

ブタ面に気づかれぬよう森に逃げ込む。走る。走る。

***

朝靄のかかった池。追う男たち。隠れる2人。
顔を合わせてキス。
「離さないから、二度と」
「一緒に来ちゃダメだ」
「抱いて」
「ルナ、眠っちゃダメだ」

眠るルナ。ルナを置いて去るジュゼ。ジュゼは裸。
振り向くとルナがいない。微笑むジュゼ。

キレイなジュゼはジュゼの元へ。
キレイなジュゼがジュゼの口元に手を当てると、ジュゼは息を吹き返す。

直後、男に首を締められて殺害される。

***

ジュゼはドラム缶に入れられている。そこに大量の硫酸が注がれる。しばらく放置。


***


ルナの家の地下。ルナが書いたジュゼの似顔絵などを燃やしている。ルナ、横になる。ルナの瞳のアップ。

***

ドラム缶の中身を湖に捨てる。中身はドロドロ。粉々。湖の中で浮遊するジュゼの破片たち。無音。

かけらの一つをカメラが追っていく。湖の底から下水溝へ。岩肌(映画冒頭の)。ルナの家の地下。横たわるルナ。

馬に乗る時に着る服を着たジュゼ「ルナ、眠っちゃダメだ」
フクロウの視点。フクロウが飛び立つ。フクロウ、友人の家へ。

***

友人、ルナの家へ。
ルナがいないことに気づいた母と父。ルナの部屋へ。
壁の絵を見て、ギョッとする母。

地下へ。ルナの傍らにいるジュゼを見る友人。
父がルナを抱え上げて運ぶ。

***

海。波打ち際。ジュゼのかけらが紛れているかもしれない海。
ルナ、海の遠くを見る。
友人3人もいる。皆笑顔。

遠くで半裸の少年が海に飛び込み、波と遊ぶ。ジュゼ。
それを見て微笑むルナ。


終わり。

映画『母との約束、250通の手紙』1/31公開 

映画『母との約束、250通の手紙』1/31公開 


まずはこの実話自体が凄すぎる。。。
実在のフランスの文豪ロマン・ガリの半生(ほとんど一生)を描いているものです。

***

かなり強烈なお母さんをシャルロット・ゲンズブールが演じてますが、素晴らしい怪演。。。

そのまま演じちゃったらちょっと観客がついていけないレベルのお母さんなんですが、
ちょっと可愛らしく演じてる場面も多いので
このお母さんの心情にも寄り添いつつ観ることができます。

***




四コマ映画『母との約束250通の手紙』→http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2434


***


この強い強い愛情と生きる力を持った母親に育てられるロマンを演じるのがピエール・ニネ。

フランスでは2人ともトップスターですし、原作もベストセラー。

映画も大ヒットしたようですし
大ヒットすることが予測されていたかのようにものすごく製作費かかってると思いますよ、コレ。

美術と衣装が圧巻ですし
ロケ地何箇所あるんだってなくらいに、あちこちで撮影してるし
何日もかけて準備して撮影したであろうシーンでも数秒で過ぎ去ってしまう。

だから、何十年かの話なんですけど、バンバン話は進んでいきます。

実話ならではの、どこに話がいくのかわからない状態。
気づけばロマンはアフリカで戦闘機乗っていたりするので、ホント物凄いんですよ、この実話自体が。。


***


「母からの強い愛に応える息子」という軸が中心にあるので
筋書きのないストーリーでも大丈夫なんですが、

終盤、いきなりこの軸が崩れます。

息子の成功をひたすらに願っていたお母さんですけど
息子がついに作家デビューできることになった途端、完全スルーなのです。

どんなに喜んでくれるんだろう、きっと誇りに思ってくれるだろうと期待してたのに。。

お母さんからの手紙はバンバン届くんですが、全然スルーされるんです。


それは何故か、というのが終盤のミステリー。


****


お涙頂戴にしてないところがこの映画のホントに素晴らしいところ。

これを「どうぞ泣いてね!」みたいな空気でやられてたら、僕はデモしてましたよ。



あぁネタバレ厳禁!



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四コマ映画『母との約束250通の手紙』→http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2434




映画『his』

his(2020年製作の映画)

上映日:2020年01月24日 / 製作国:日本 / 上映時間:127分

話の中心は男性2人ですが、妻の存在感がいいですね。
この映画の肝です。

ゲイ映画に出てくる女性って、妙に理解のある人だったり、妙に邪魔してきたり、妙に嫌な人だったりするんですが
松本若菜演じる玲奈は独立した精神性があって奥行きがあって人間味がある役になっています。

『愚行録』でも良かったけど、松本若菜の演技すばらしいですよ。
後半の主役は松本若菜ですよね。



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四コマ映画『his』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2426



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ロマコメ映画に出てくる〝ゲイ友〟をあまりにも記号的に描いてきたことが、昨今反省されていますが

ゲイ映画による〝女性〟も物語の盛り上がりやオチのために都合よく使われがちなので、

この映画が分岐点になるといいなと思います。







四コマ映画『good people』

映画『good people』上映日:2019年12月07日


3人の迷える若者(?)が登場しますが、
やはり一番面白いのはソフトバンクのCMでおなじみのダンテ・カーヴァー演じるケイレブ。

朝チュンして2人でパンケーキ食べるのが夢などと言って、結構執拗に女の子にパンケーキを食わそうと図ります。

元ナンパ師だったっぽいセクシーイケメンのビリーは、そんなケイレブの夢を叶えてあげようとして
ナンパ術を伝授します。

でも上手くいかないんだけど、この2人が結構ブロマンス臭を醸してくるもんで「お前ら付き合っちゃえよ!」とでも言いたくなるほど。

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公式サイトhttp://goodpeople-movie2019.com

四コマ映画『good people』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2423

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マクガフィンとしての完璧夫婦(芦名星と玉山鉄二)を輝く星として崇めているから
その光を浴びてまるで自分が影の存在のような気になってしまうけど
実はこの3人にもそれぞれ夢はあるし、叶えようとする気力もある。

よっしゃ一歩踏み出そう!と心に決めてみると
今まで一点の曇りもない完璧夫婦だと思っていた2人の実情も見えてきて
「あ、意外と完璧でもないのか…」と知るわけです。

****

普通レベルにポンコツな3人への視点が優しい映画ですし
さりげない日常の映像も美しくて
人生に落ち込んでる時に見ると、ちょっとやる気出させてくれると思いますよ。



映画『マイ・ビューティフル・デイズ』ネタバレ&あらすじアリ









「今年のベスト!」という人もいるとのこと。
それもわかります。小さいけどとてもいい映画です。


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冴えない私がティモシー・シャラメに恋されちゃって困っちゃうぅ!
みたいな宣伝になっていますが、この映画が言いたい主題はそれとは違います。


マジメな高校教師がティモシー・シャラメに言い寄られて困るってのは、確かにこの映画の大きな出来事の一つですが。


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四コマ映画『マイ・ビューティフル・デイズ』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2417



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29才。
もちろんコドモじゃないけど、全然オトナにもじゃない。

教師という仕事をマジメに取り組んで
生徒とも一人一人真正面から向き合って
正直に正しくあろうと努めてきたスティーヴンスさん。

彼女は、演じるように生きている人。

外ではしっかりした人で通してるけど、
誰にも見られない部屋の中では下着姿でウロウロして、服も脱ぎっぱなしで散らかっていて、酒飲みながらスマホいじってる。
等身大の自分と「教師」の自分が大きく乖離した人。

ほとんとの人間はたぶんそう。
理想の自分と今の自分が全然違う。


****

ある週末。
演劇部の遠征の引率をしなきゃいけなくなって
自分の車で生徒3人と遠い街まで二泊三日の旅に出る。


ティモシー・シャラメを含めた一筋縄ではいかない生徒3人と
達観したような先輩教師らとの交流を経て

今まで生徒たちに見せたことのなかった不完全な自分の姿や
憧れだった母の死と向き合う。


****

ものすごく大きな事件なんて一切起きないし
大きな変化も起きない。

でも
人生のすごろくを1マスだけ進める。

そんな週末を描いた素敵な映画でございました!


*****


こういう映画の場合、俳優さんの演技が一番大事です。

先生を演じたリリー・レーブさんの演技が素晴らしい。
この演技でサウスバイサウスウェスト映画祭の最優秀女優賞を獲ってます。

ティモシー・シャラメももちろんさすが。
行動障害を持った少年をスターオーラ放ちながら演じてます。



*****


ある程度、年齢を重ねていて
ある程度、映画を観てきた人なら
観て後悔のない映画だと思いますよ。



*****


四コマ映画『マイ・ビューティフル・デイズ』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2417



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ネタバレっていうかあらすじは以下に。















演劇を見る女性。後ろ姿。
拍手。終わってみんな帰っていく。女性は立ったまま。

***

女性はスティーヴンス。29歳。高校の教諭。
部屋は結構散らかっている。酒を飲みながら金曜の夜を一人で過ごしている。

****


授業で生徒に語る。
「学校に収容されている。強制じゃないけど通わなきゃいけない場所ね。本当の自分ではいられないでしょ」

授業中にビリーが問題を起こす。

****

「あの子には行動障害があり、両親と義授爵している。旅行中は薬を自分で飲まなければならない」と校長。

授業の後、スティーヴンスは演劇部の3人を演劇大会に引率しなければならない。
スティーヴンスの車で3人を乗せて、2泊3日の旅。

行動障害のあるビリー。ビリーはスティーブンスに憧れている。
演劇が大好きなマーゴット。
陽気なサム。サムはゲイ。


問題はビリーの行動障害と、ビリーの追試。


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「芸術科目が減って発表の場がなかったから、引率していただけて感謝です」とマーゴット。


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道中。車がパンク。
「整備不良の車に生徒を乗せたの?」とマーゴット。

思わず汚い言葉が出てしまうスティーブンス。「ごめんなさい、学校では自制してるのに。」

JAFみたいなのを呼んで車の修理をしてもらって、ドライブ再開。


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ステレオからアメリカというバンドの曲が流れる。
「古い曲ばかりですね」「父親が聞くような曲だわ」

スティーブンスは29歳。幼い頃母親が聴いていた曲を好きになり、今でも聴いている。

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遅刻したが、会場に到着。ホテル。

ホテルのレストランで3人で食事。
スティーヴンス語り始める
「私も学生時代演劇をやってた。『じゃじゃ馬ならし』。演劇中に女子にキスされたの。校長に怒られたわ。それが最後の演技だったわ」

「早く出ましょう。また遅刻します。」とマーゴット。


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開会式。代表みたいな人が演説をする。
そして前夜祭。
酔って踊るスティーヴンスをじっと見つめるビリー。

別の学校の演劇部を引率してきた男性教師ウォルターがスティーヴンスに近寄る。
「お邪魔かな」

少し会話してから
「君は雑談が苦手なようだね」とウォルター。
「大人との会話を忘れちゃった」
「僕は妻と話すから忘れない」
「ボーンッ」
「?」
「妻なんていうから爆弾落としたの」

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ビリーに美女が近づくが、ビリーは逃げる。

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ウォルターの部屋。ベッド。スティーヴンス、下着姿。セックス後。

「それにしても若いね」とウォルター。
笑い転げるスティーブンス。
「どうした?」
「気にしないで」


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スティーヴンス、部屋に戻る。

回想シーン。
「高慢と偏見」を題材にした授業のシミュレーション。
鏡を見ながら授業の練習をしている。まるで演劇をするかのような授業。

下着姿で部屋をウロウロ。スマをいじったり。いつもの完璧な教師の姿ではない。


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翌日。タイヤの修理のために隣町へ行く。ビリーもついてきた。

車内。
「子供の頃に聴いてた曲が好きなの」
「先生はレズビアン?」
「はい?」
「ごめん、不適切だった。レずビアンじゃないよね」
「それも不適切よ。私はレズビアンじゃない。悪いことじゃないけど」
「サムはゲイだ。去年教えてもらった。サムには友達が多い。僕には少ない」
「私にも友達は少ない。なぜこんな話に?」
「さあ」

車修理完了し、ホテルに戻る。


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本当はこの時間にリハーサルをしていなきゃいけなかったのだが、ビリーがそれを隠してスティーヴンスについてきていた。

ホテルに戻るとマーゴットが怒ってる。
「また遅刻?」
「ごめんなさい」いつもなら遅刻なんてしないスティーヴンス。

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演劇大会の予選。舞台でマーゴットが「欲望という名の電車」のワンシーンを一人で演じる。
が、セリフが飛んでしまう。客席からは失笑が。
マーゴット、走って逃げる。トイレへ。
スティーヴンスが追いかける。

「練習したのに、忘れるなんて最低」
「でも立ち直る。今じゃないけどいつか立ち直るわ」
「才能ないの私。ビリーはきっと入賞する。ビリーは才能豊かで、学校はこの遠征にお金を払おうとするわ」

みんな知らなかったが、今回の遠征はマーゴットの両親が費用を払っていた。
「あなたは学校に芸術を取り戻す義務があるわ」とスティーヴンス。

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夕食。4人でレストランに。ビリーとサムは予選通過し、明日本番。

マーゴットが根掘り葉掘りスティーヴンスに質問する。
「なんなの?マーゴット」
「レイチェルに失礼だ!」とビリー。
「レイチェル?ミス スティーヴンスと呼びなさい」とスティーヴンスは怒る。
空気を悪くしたスティーヴンスは一人先に出る。


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ウォルターの部屋を訪ねる。ウォルターはセクシービデオを見ていた。
「あ、僕には妻がいるんだ」
「いまさら?」
「僕は酒を飲みながら続きを見て明日には妻のもとに帰りたい」
無言で部屋を出るスティーヴンス。

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自室。ベランダ。スティーヴンス。
ノックの音が聞こえたのでドアを開けるとビリー。
「今日はみんな変ね」
「夕食食べてないでしょ」とお菓子を持ってきたビリー。

ビリーは廊下で他のドアのノックして回る。問題行動。
それを止めるためにスティーヴンスは仕方なくビリーを自室に入れる。

「悲しまないで!」「悲しくない!悲しくない!」
二人でベッドで跳ね回る。
部屋やベランダを走り回る。

「彼氏は?」「いない」
「心が傷ついたことは?」「母の死よ」

母は女優だった。若い時には大作に出た事があったくらいの女優。
離婚し母と二人暮らし。生活のために女優はやめた。
私が大きくなると仕事をやめて演劇を再び始めた。
私は母であることを忘れるくらいに女優としての彼女に熱中した。
他のキャストはみんな男。母はみんなをまとめて引っ張っていた。
ある男のセリフを聞いてから笑うシーンがあった。
母は笑った。いつもの笑顔だった。

スティーヴンスは泣いてビリーと抱き合う。
正気に戻ったスティーヴンスはビリーを部屋から追い出そうとする。

そこにノックの音が。
サムが入ってきた。
次にマーゴットが。

サムは知り合った男に冷たくされたらしい。
「世の中イヤな人ばかりよ。素晴らしい人もいるけど、大概違う。でも私たちは味方よ」とスティーヴンス。

ビリーは怒って部屋を出ていく。


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翌日。演劇本番。

ビリーの演技。めちゃくちゃうまい。ティモシー・シャラメだもん。

「これが僕だ!なりたくない人間になるのか!僕はつまらない人間だ。あんたもだ!」
圧倒される客席。


***

ビリーとスティーブンス。廊下で会話。

「舞台上で、先生が隠してきた気持ちを表現したんだ。僕は先生の悲しみを癒せる。一週間前から薬も飲んでない。薬を飲んだら抜け殻だ。悲しみか抜け殻しかない」

スティーブンス、ビリーが薬を飲んでいないことを知る。
スマホで電話をかける。

「何を?」
「私は教師よ」
ビリー、その場から去る。

電話が校長につながる。
スティーブンス、どもりながら校長にビリーのことを告げる。


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外に出るとウォルターがいた。二人でタバコを吸う。
「教師でいることは禁煙より難しい。僕だって真剣に働く。でも生徒とは一線を引く。内面まで見ることはできない」
「線を?目の前にいるのに?」
「大事なのは自分の子だ」
「子供いるの?」
「あぁ」

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表彰式。ビリーは2位。
自分の気持ちを表現したビリーが喝采を浴びる。

***

帰り。車を出す直前。
サムに謝る男。ローズという男。
サムは嬉しそうに踊る。ビリーもみんなも嬉しそう。

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ドライブの途中休憩でビリーがタバコを吸う。
「喫煙はダメね」とスティーブンス。

「ビリーは追試を受けたの?」とマーゴット。
「追試を持ってくるの忘れたの」とスティーヴンス。

受けさせなければいけないビリーの追試のプリントを持ってくるのを忘れていた。

「先生、うろついていいと思いますよ。嘘をつく事がただいいこともあります」とマーゴット。

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マーゴットが設問を朗読し、ビリーが回答。
スティーヴンスが採点。Bマイナスで合格。みんな喜ぶ。

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みんなそれぞれの家へ。

「薬のことを両親に話しなさい。両親を頼るのよ。そのための親よ」
「先生も誰かに頼るべきだ」
「頼れる母はもういない。でも進むわ」


終わり




四コマ映画『蜜蜂と遠雷』







「大人気俳優大集合ぉ❤️」みたいなポスターに敬遠せずにぜひ観に行って欲しい!


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クラシック演奏家モノって音楽の厳しさばかりがフィーチャーされがちで
「だから音楽嫌なんだよっ!」って思わされることも多くてイヤになっちゃう。


でも今作は
音楽の喜びが表現されているのと同時に、
なぜ音楽ってものが生まれて今も引き継がれているのかも伝わってくる快作!


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四コマ映画『蜜蜂と遠雷』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2418



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映画としても素晴らしい。さすが『愚行録』の監督!

「物語は映像と音楽で語れる」ということを教えてくれるホンモノの映画でございます。


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あと、オーケストラシーンではピアニストの後ろにプロの楽器演奏家たちがステージに上がっているわけですが

そのプロのオケのみなさんの
「プロ舐めんなよ」っていう視線(殺意?)が痛快でした。


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森崎ウィンはこの演技で助演賞とるんしゃないですかね。この品格たるや。
そんなに美味しいエピソードがある役ではなかったのに主演みたいな存在感あった。


松岡茉優はいつも通り浮いてるんですが、
ラスト、あれだけ膳立てされてされてされて四面楚歌になってからの、あの怪演………。
あの怪演はさすが。。
ピアノ演奏シーンなんだけど、もう怪物のよう。。



松坂桃李の視点がこの映画の肝ですね。
他のピアニストたちは天才で、松坂桃李だけ普通の人。
キン肉マンでいうところのジェロニモ。
「音楽は天才だけのモノなのか!」と怒っているわけです。
しかし本物の天才たちを目の当たりにして…‥。



鈴鹿央士はこれがデビュー作。妖精度が凄すぎる。
おっそろしい逸材ですけど、映画界に収まってくれるかどうかが心配なレベル。



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期待の割にはヒットしなかったんですよね。。

しかたない気もする。。
相当コアな映画ですからね。
異常なほどに研ぎ澄まされたギンギン映画ですから。

はい、観てください。




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四コマ映画『蜜蜂と遠雷』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2418

四コマ映画『シライサン』

1月10日公開
Jホラーのニューアイコン『シライサン』


四コマ映画『シライサン』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2413

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大体ホラー映画に出てくる人の部屋って暗いんですよ。

蛍光灯を普通につけりゃいいのに
部屋暗くしたままで
そのくせ物音とかしたり、気配感じて、ビクッてびっくりするのとか、何やってんだろこの人たちって思っちゃうので、あんまりホラー映画を正面から怖がることができない病なのです。

ホントに怖かったら夜寝れなくなったり
悪夢見たりするから、、
こうやって怖くないように自分で無意識に防御してるのかもしれませんが。

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で、この『シライサン』明るいんです。
いわゆるJホラー的な暗くじめ〜っとしたシーンもそりゃあるんですけど
普通の日常シーンは普通に明るいんです。

で、その中でシライサンが出てくるんです。
だから怖いんです。

蛍光灯や日光に照らされてる状況ってのは
僕らが普通に暮らしてる状況です。

電気つけりゃいいのに電気つけない状況ってのは僕らの暮らしの中にはないのです。

僕らの暮らしの中にシライサンがチリーンと現れるから、怖い。

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「シライサンって承認欲求のカタマリじゃない?」というセリフがあるんですが
これがものすごくいいですね。

ホラーシリーズの1本目(これがシリーズとなるのであれば)って、ただただ怖がって全然客観的に見れてないのが多いですが
『シライサン』は1本目からして、登場人物たちは結構シライサンを客観的に分析してるし、なんならちょっと茶化してる感じもある。

これがだいぶ面白いですね。


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あと、登場人物たちの人間関係の描き方もいいですね。
なんかクールなんですよ。

じめ〜っと、じと〜っとしてない。
それぞれが一歩引いた視点を持ってるのが気持ちがいい。

でもそれでいて、ラストの男性キャラクターたちのそれぞれの選択ってのが、グッとくるわけです。
それまでドロドロしてない分。うまい。


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もちろんシライサンにはいずれ貞子と戦ったり
飛行機乗ってアメリカ行ってアナベルや復活したチャッキーと戦って欲しい。


四コマ映画『シライサン』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2413