貧困、若年出産…日本の問題 映画『遠いところ』

 遠いところ(2022年製作の映画)上映日:2023年07月07日製作国・地域:日本 上映時間:128分

監督 工藤将亮 脚本 工藤将亮 鈴木茉美 出演者 花瀬琴音 石田夢実 


四コマ映画『遠いところ』

【今観るべき作品!】 そえまつ映画館 #133『遠いところ』【避けては通れない現実】

『遠いところ』傑作でした!

どよ〜んとするんだろうな…と思って一昨年と昨年は特に個人的に色々大変だったので、、敬遠してしまっていましたが『遠いところ』傑っっっっ作でした!

↑上記リンクの Youtubeで疑問点などは払拭されますので、ぜひ。

題材が題材だけに、おっかなびっくりな作りでパンチ力が物足りない作品もあるけど、これはハンパない!

啓蒙的で説教くさい作品もあるけど、これは違う!

映像的につまんないこともあるけど、映像も素晴らしい!

辛い…

この映画で語られるのは沖縄が抱える「貧困」「若年出産」「家庭内暴力」「少年犯罪」「離婚率」「ひとり親」「自殺」「未成年飲酒」「児童虐待」「非正規雇用」「学力低下」などの問題。

沖縄は日本ですから日本の問題。

これらは少年・少女らには負うべき責任はない。子どもだから。

この映画に出てくる男がことごとくクズ。
↓『バーバリアン』並みのクズ

しかしなぜ男が、特に少年がこうなってしまうのか…にもまた社会的要因があり…という。
で、回り回って一番の弱者のところに(砂浜に打ち寄せる波のように)最終地点として影響が与えられてしまう。

早織さん、早く出てきて!

予告編で俳優の早織さんが福祉施設の職員的な役で出てくるのはわかっていたので、スーパーマンを待つように「早く早織さん出てきて!!」と願っていましたが、なかなか出てきてくれない。。

で、しかもやっと出てきたけれども「あれ…?この人も…」感。。

↑上記Youtubeでも早織さんが語っておられますが、そんなに優しそうに演じなかった、と。とは言えそんなに冷徹にもしなかった、と。

福祉の手も予算も足りずできることは限られている中でスーパーマンのように現れるわけにもいかないんですよね。
自分自身も喰らってしまわないようにちょっと客観的な雰囲気。

ラストシーンの強さ

正直僕はこの映画は絶望しか感じなかったです。
どうしてこうなるの?というくらいに不幸にしかなっていかない。

これまた↑上記Youtubeで語られてますが「このラストを絶望だと捉えてる観客がいてびっくり」みたいなことを聞き手の方が言ってまして、
「え?」と思ったんですが、見直してみたらなるほど。
とても力強いラストだったんですね。生命の力。意志の力。

ネタバレになるので書けませんが
最近見た映画のラストも全く同じだったんです。
が、そっちの方は厨二病的な雰囲気もあって「はいはい、どうせ本気じゃないでしょ」って感じでした(そこが良かったです!)。

この映画では、とにかく意志しかない。
意志しかない女がどこへ行こうとするか!っつったらあそこへ行ったわけですね。

沖縄 🟰 遠いところ

沖縄という地名は琉球王国より前にあった名前で、
沖は「遠い」、縄は「場所(みたいな意味)」という意味なのでそもそも沖縄が「遠いところ」という意味だと。

どこからも遠いところで生きている、ということなんですね。
だからこそずっと沖縄に特に強いている米軍基地や安全保障や、ただただ観光立県としての活用や。。
沖縄に対してずっと酷いことができてしまうのも「遠い」と思っているからなんだと思います。

映画『宝島』も観なきゃなぁ。。