

アデラ役
アルビーナ・デッサウワーさん インタビュー
腹立ちすぎてそのあとの記憶がないのよ
いままで幅広い役柄を演じてきた国民的女優のアルビーナ・デッサウワーが我を忘れるほど腹を立てた理由とは?
■今作に出演した感想は?
あたし普通のおばあさん役ってのは意外と少ないの。「髭もない猫」では自分を猫だと思ってるおばあさんだったし、「世界を股にかける祖母」ではコンコルドの操縦士だった。「泥棒と塩」では塩だったからね。
■「アリスの何か」では結局最後まで何の役なのかわかりませんでした。
そうなの。だから今回普通のおばあさんってことで逆に悩んだわ。
■ペーター・アンチェル氏とは久々の共演でしたが。
あのダンゴ鼻野郎、最初の2週間全然あたしのこと気づいてなかったのよ。それで「あ、デッサウワーさんでしたか〜!あまりにも老けたから気づきませんでした〜」とか言うのよ。腹立ちすぎてその後の記憶がないのよ。
■ペーターさんを殴ったらしいですよ。
あたしが?グーで?
■棒で。鉄の。
鉄は使いわ。
■硬いし、重いですよね。
あ、そういえばペーターが頭から血を流してたのを思い出したわ。あれ、あたしがやったのね。謝ったほうがいいかしら。
■本人そんなに気にしてなかったですよ。むしろ楽しそうに喋ってました。
それも腹立たしいわね。
■最後に見所を。
前髪長い女がテレビから出てくるシーンかしら。最近の薄型テレビじゃなくて、プラウン管の方ね。ワニみたいな感じで出てくるのよ。顔は見えないの。前髪長すきて。「きっと来る〜♪」って。
■それは、えっと、貞子・・・とか言う映画ですよね。日本の。
そう「リング」。これ日本向けのインタビューでしょ。面白いかと思って冗談を言ってみたのよ。わたしユーモアがあるから。
■ペーター・アンチェル氏とまったく同じボケです。残念です。
ほんとにあいつ腹立たしいわ。