

音楽監督
リボール・クーベリック氏 インタビュー
場面に合う音楽を作ろうとしても全然メロディが浮かばないんだ
音楽制作は今回で2度目だというリポール氏。
どのような意気込みで映画音楽に望んだのだろうか。
■「クブカさん」の映画音楽を依頼された経緯を教えてください。
私が音楽を担当した「ヒャク・ジューノー」という映像作品をヤロスラフ監が見ていたんだ。
■え?あ、そういう作品がこの世にあるんですか。全然知りませんでした。
まぁ、知らないだろうね。全く話題にならなかったからね。君が知らなくて当然だ。もはや知ってほしいとも思わないよ。むしろ知らなくて結構だ!やめろ!泣いてなんかいない!
■今回、作曲するにあたって苦労した点は?
以前は「Garage Band」という音楽ソフトを使っていたんだけど、今回は「Print Music」をヨドバシカメラで買ったんだ。だから慣れるまでちょっと大変だったよ。でもとても素晴らしい音楽ソフトだ。
■カルルシュテインオーケストラは少人数の楽団ですが。
そうだね。楽器の数に制限があったから、必要な音だけ厳選してなるべく音に厚みが出るようにしたよ。 それにしても、カルオケは素晴らしい楽団なんだ。彼らは楽譜に書いてあることはすべて再現してくれる。 なかなかないことだ。
■カルオケにはパーカッションがひとりしかいませんが、曲にはバーカッションが多用されていますね。
そうなんだ。スネアドラムの彼女は、スネアとティンパニとチャイムを同時に演奏できるんだ。こんな技能を持った演奏家は彼女しかいない。 他にも、ファゴットとコントラファゴットを同時に吹いた彼にも驚いたよ。世界に稀に見る素晴らしい楽 団だ。
■ソリストとしてはチェロとクラリネットを気に入っていたようですが。
チェロの彼女のメロディの歌い方は素晴らしい。ほとんど強弱の指示をしなかったのに、ちゃんと歌ってくれたからね。 クラの彼はもともとの音の良さが素晴らしかったんだ。演奏に関してはちょっと一本調子なところはあるけれど、一生命さが伝わってくる演奏だろ?
■リボールさんも元ホルン奏者だったそうですが、今回はホルンが入る曲が1曲しかありませんでしたね。
あ、ほんとは2曲あるけどね。気づかないだろ?それにホルンの彼はちょっとメロディを吹くのが苦手なようだったから、リズムだけにしたんだ。“海と船の町”での彼の演奏はぼくもとても気に入っているよ。
■本格的な映画音楽は今回は初ということでしたが。
うん。才能ないと思った。この場面に合う音楽を作ろうと思っても全然メロディが浮かばないんだ。だからとにかく思いつくメロディを形にしていって、それを場面場面にはめていった、っていう感じなんだ。たから、捨てた曲もいくつかあるよ。 だから、監替の最初イメージとは違ったかも知れない。監督は「アレグリアみたいな曲で」って依頼してきたけど、ぼくそんなのできないからさ。 でも、イメージ通りに作るのがいいとは限らないからね。思いもよらなかった方に行くってのも楽しいも のさ。
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クプカ役(ペーター・アンチェル氏)
カレル役(ハンス・モーリッシュ氏)
アデラ役(アルビーナ・デッサウワー氏)
リア役(リア・デ・メイ氏)
インタビュー ヤロスラフ・イェジェク監督
作曲家リボール・クーベリック
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→演奏担当 カルルシュテインオーケストラ
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